46話
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れからでもこちらの非を出そうとしてくるだろう。あくまで私たちを支援してくれているのは日本だ。だから日本政府からも圧力がかかる」
「っ!それならまとめてーー!」
その先を言いかける前に頭痛が走り頭を抱え目を閉じる。
「・・・なにやらその眼はお前自身に影響するらしいな。お前らしくない発言が多い」
「そう、ですね。少し頭を冷やしてきます」
そう言って壁に手をつきながらフラフラと保健室を出る。その弱々しい姿を見送った先生は彼がいなくなるのを待ってから楯無に声をかける。
「起きているのだろう?なかなか悪い奴だな」
「・・・バレてましたか」
「くくっ手を握られて顔が赤くなっているのに分からない訳がないだろう?」
「くっ・・それより泰人くんのあれは?」
はははと笑った後頭に手を置き首を横に振った。
「さあな。あの眼の影響か、本来のあいつなのかもしれん。それはお前が一番わかるんじゃないのか?」
そう言われて少し赤面するが先生が真面目に言っているのが伝わって来たので真面目に考える、が確信に持てるものは何もなかった。
「すみません彼のあんな姿は初めてでこちらも戸惑いました」
「そうか。なら仕方ない。だがな、お前も知っていると思うがあいつは天涯孤独だ。親も家族も、果てには親戚もいないときた。一番あいつの事を知っている、わかる事が出来るのもお前だけだ。頼むぞ」
そう言っている先生の姿はまるで自分の家族のような哀しみを含む目と期待が込められているのが伝わった。そして、この自分も彼のことをもっと知りたいとも思っていた。
「任せてください」
静かだが、はっきりと聞こえるこえで返事を返した。
「ふう。まったく、何てことを口走ってたんだ俺・・・」
結局あの後むしゃくしゃしてたので軽く学園内のグラウンドを走りまくって今は自室のベットでぐでぇと寝そべっていた。もちろんシャワーで汗は流してある。
「泰人くんいる?」
「いますよーどうぞーって楯無さん??体の方は?」
ドアを開けられる前にこちらから開け、確認する。すると病院服でどうやら保健室から抜けたみたいでなははと笑っていた。
「何してるんですか保健室で安静にしてないと。ほら」
「だ、大丈夫よ、ってきゃあ!」
楯無さんを抱き抱え能力で保健室に移動する。
「まったく、楯無さんは撃たれたんですよ?少しは自覚してください」
「う、ごめんなさい」
珍しく素直に謝るので不思議に思い口に出してしまった。
「・・・本当に大丈夫ですか?」
「ち、近い!近いわよ!」
「別に何もないなら良いんですが、やはり体を休めておかな
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