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ゴブリンになった・・・・・死ねってこと?
十七日目〜二十二日目
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いるのはゴブ吉とゴブ美だ。ゴブ吉は、無駄なく力を発揮する術を見つけて、攻撃力だけを見るなら群れの中で一番の実力を保有している。ゴブ美も自分の素早さと巧みさをうまく扱う戦闘技術を身に着けている。それでもやはり、格が違うのはゴブ郎だ。ゴブ吉もゴブ美も、そして俺もやはりゴブ郎にはかなわない。ホブゴブリンの亜種だからといってもゴブ郎の実力は、もうホブゴブリンを超えているのでは?と、思う程に実力差を感じるほどだ。

そんな感じで午前の訓練は終了した。ここでゴブ郎は、新たなメンバーを加入する事を決定する。そのメンバーの名は、同期ゴブリンのゴブ江である。ゴブ郎が言うには、俺達ホブゴブリンを除いてゴブリンに限定すれば一番の実力者らしいのだ。

まあ、この子は俺も見覚えがある。何しろ自分に殺しの手管を教えてくださいと言って真正面で土下座していた雌ゴブリンだからだ。あと、何故か関西弁で喋るので、これも印象に残る理由の一つだ。ぎりぎり俺達についてこれるレベルであるゴブ江に、バックパックを装備させて荷物持ちと補助的な役割をはたして貰うようになった。

俺達と同行するので装備を支給した。ゴブ郎が作成したレザー服に、武器はゴブ美が使用しなくなった『小型クロスボウレベル1』に補助武器にボウイナイフに『石の解体ナイフ』。あと使用しないかもしれないけどゴブ吉が以前つかっていた『甲殻の盾』である。

これだけ装備すれば生存率も高くなる。そして新たなメンバーを加えた俺達の狩りは楽になった。荷物持ちをしてくれるゴブ江のお蔭で、いつも異常に素材を回収できたからだ。あと、何だかんだでゴブ江の『小型クロスボウレベル1』の攻撃も地味に俺達に貢献していた。

二十二日目

もう然程脅威ではないコボルトの群れを発見した。数は六体と若干こっちより多いが、それでも特徴的な奴がいた。それは、トリプルホーンホースの頭蓋を被って木の杖を装備しているコボルトを発見したからだ。これは、コボルトが魔術の適性をもったコボルトメイジという固体であると理解した。ゴブ爺から聞いた事だが、俺達の種族のゴブリン。他にもオークやコボルトといった下位モンスターは、本来は魔術の適正はないのだが、ごく稀に亜種以外の通常固体でも使用できるケースはあるにはあるらしいのだ。

俺も一応、魔術の適正はあるらしいが、現在も炎熱の魔術は使えない。使えたとしても、未だにライター代わりに使える程度だからだ。メイジクラスがいると厄介な敵かと思ったが、ゴブ郎は少しあの群れの様子を見ようと提案した。しばらく様子を見ると、コボルトメイジたちの一団は、物理攻撃が聞かないとされるグリーンスライムに遭遇。

それをコボルトメイジが詠唱した直後に、コボルトメイジから放たれた火がグリーンスライムに命中して、グリーンスライムは蒸発した。派手に蒸発し
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