暁 〜小説投稿サイト〜
『最低な女』
『サヨナラ』

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あの日から紘希とメールしてる。
恋愛には程遠い感覚やけどカナリ癒される。
何故か色んなことメッチャ褒めてくれる。
優しくて癒される友達が出来たなぁって感じだった。

紘希は、友達とカラオケ行くから一緒に行こうとか、ボウリングとか、ドライブとか、飲みとか...何かと誘ってくれた。
でも、未桜は、こんなんでも一応母親やってるし遊んでばっかりではない。
夜の仕事に入ってる日とか、娘が姑のとこ泊まる日とか...遊べる時間があっても、夜間のみ。

大体、未桜が夜御飯の時間帯から友達と遊ぶ時は娘も一緒。
一緒にご飯食べて一緒に遊んで帰る。
でも、仲良くなって日が浅い友達と、そんな風にするのは、お互いに気を遣う。
気心知れてる仲じゃないと無理。

紘希に、そう話した。
そしたらウチで遊ぼうって。
誰にも気ぃ遣わんし娘チャンも平気やろって。
勿論、皆、了承済みやから安心してって。
なんか解らんけどメッチャ嬉しい!!
そう素直に感じた。

紘希は勿論、紘希の友達も、1人の女を除いた他の皆はメッチャ優しかった。
こんな良い子ってチャント存在するんやなぁって思うくらい。
娘も紘希にはスグ懐いてた。

友達が帰っていって、皆居らんなって紘希と娘と3人になった。
紘希がアユを流して、聴いてた。

いつもメッチャ優しかった紘希が、少し強い口調で陸とのことを聞いてきた。
素直に答えた。

気持ち的には冷めてたけど別れるに至ってないこと。
きっかけ待ちかなって思ってること。
紘希は本気で陸との関わりを終わらせて欲しいって言う。
未桜が不幸になるだけやからって。

紘希の友達からも言われてた。
紘希が居ないときチラッと...
紘希が陸とのことカナリ心配してるって。
早く別れてあげな紘希が悩み過ぎてハゲるって...。

なんで紘希が悩む必要あるんか引っかかったけど、優しいから気にしてくれてるんやなって思った。
たぶん、未桜じゃなくても、誰に対しても、困ってたり間違ってたりしてる人見たら、こんな風に構ってあげるタイプなんやろなって...。

少し、カナシくなった。
単純に同情されてるだけなんやなって感じたから。
優しさって思ってたモノは、同情のキモチだったんかなって思ったら...妙に悲しかった。
すごく淋しい気持ちになった。
虚しくなった...。

なんで?
なんなん?
妙なキモチ...。

紘希は、とにかく陸と別れてくれって懇願するようになった。
でも、其れは皆も同じ気持ちだった。
未桜も、別れたくないワケじゃない。
うん、キッパリ終わろう。

陸と、アッサリ、サヨナラ。



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