暁 〜小説投稿サイト〜
甲闘戦機 アイアンアームズ
小粒のオパール
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きの砲撃で、シュミック1機がやられました!それに、照明弾でこちらは丸裸です!」
部下の情けなさに歯噛みした。
「泣き言はもういい!俺のグムルは!?」
「はい、いつでも!エンジンスタートも問題ないです!」
「クソッタレ!俺が直接潰しに行ってやる!」

コクピットに入り、強引に機体を動かす。
「野郎・・・、どこにいやがる。なめやがって、ぶっ殺してやる!」
薄暗い中、辺りを見回す。

チュウイチ視点

「よおし、もう一撃!」
すぐに装弾レバーを引く。キャノイック砲の薬室から勢いよく薬莢が飛び出す。二撃目は、おそらく格納庫の中のシュミック。格納庫ごと叩き潰す形で、照準は格納庫へ。おおざっぱに。
「そら!」
トリガーを引く。豪快な発砲音から、間髪入れずにわか作りの格納庫が吹き飛んだ。黒鴉団の連中は慌てて散り散りに逃げていく。
かなり順調だ。が、一つの不安を抱えていた。
「しかし・・・、グムルが見えんな。逃げたか・・・?それに、ボチボチこっちに気付いても良い頃合いだよな。」
俺の心配をエンジンの音が包んでいた。

黒鴉団視点

「いたぞ・・・!」
俺は二撃目のマズルフラッシュを見逃さなかった。
「一機だけか・・・?フフフフフ・・・。たった一機にやられた訳か・・・。」
自身の情けなさと、怒りで笑いが漏れた。
「フフフ・・・。・・・ぶっ殺してやる!!」
グムルをマズルフラッシュのした方面へ走らせた。

チュウイチ視点

「本丸に殴り込むか・・・?」
俺は見えないグムルに不安を感じながらも、アジト内へ進入することにした。
「ん・・・?足音?」
鋼鉄の足音。グムルだ。
「いたな、大将首!」
すぐさま牽制代わりに、背部連装迫撃砲を発射した。

黒鴉団視点

「みいいいつけたぞおおおお!クソッタレ野郎がああ!」
俺は、襲撃した甲闘機へ一直線で向かった。
「そんな攻撃あたらねえんだよ!」
迫撃砲の弾幕を回避し、対甲闘機刀を振りかざす。

チュウイチ視点
「おいおい。まっすぐ来るか?」
流石に馬鹿正直にまっすぐ来られると慌てる。が、頭部の12.7ミリ機関砲で威嚇しつつ距離を取る。あまりに不用意過ぎる。と、思った瞬間、グムルの右手に鉈らしき物が装備されていることに気づいた。
「あいつ・・・。あんなのでやる気か?」
目には目を。なんてつもりは無いが、右手に装備されたブライヤディッシュ・パルムをアクティブ化し、キャノイック砲の狙いを付ける。

黒鴉団視点
「やる気か・・・?おもしれえ!」
鉈を一気に振りかぶった。
「おおおお!」

チュウイチ視点
「振りかぶりやがったな!」
咄嗟に前に出て、体当たりするような形で束の半径内へ機体上半身をねじり込み、振りかぶったままの右肩部に砲
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