暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
雨夜-レイニーナイト-part1/盗まれたウルトラゼロアイ
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はっ」



「ちょっとサイト!何時まで寝てるの!?」
「平賀君、起きて」
「うぅん…」
ルイズとハルナに体をゆすられ、サイトは目を覚ました。
「ん、あれ…?ルイズ、ハルナ?」
サイトは体を起こした二人を見る。ルイズはサイトに対して膨れっ面を見せている。休みすぎたサイトがだらしなく見えたのが嫌だったのだ。
「もう、いつまで寝ぼけてるの。もう今日の稽古は終わったわよ」
「すごくぐっすり眠ってたけど、大丈夫?疲れてた?」
「あ、うん。そうみたいだ。ごめん、二人とも」
頭の後ろを書きながら、サイトは二人に謝った。
「もういいよ。そろそろ宿に戻って今日は休もうよ」
「そうね。二人とも、一度戻りましょう」
稽古の時間が終わった以上、この場に留まる理由はない。サイトたちは劇場を後にすることにした。ルイズたち女性陣が女子用の更衣室に戻り、サイトも男子更衣室へ荷物を取りに向かう。
「サイト君。ずいぶん長い休憩だったけど、もしかしてサボっていたのかい?」
更衣室で着替えていると、ジュリオがいつものような笑みを向けながらサイトを冷やかしてきた。この男に爽やかな笑顔でサボっていたのか?なんて言われ、サイトはムッとする。
「疲れて寝ていただけだよ。サボりたかったわけじゃねぇっての」
「おいおい、しっかりしてくれよ。僕たちだって慣れないことで大分疲れていたんだぞ」
ギーシュも休みすぎたサイトにやれやれと言った様子で呆れた。
「ごめん…」
他にもマリコルヌやレイナールからもなじられ、サイトは今後このようなことがないように気をつけることにした。
『劇か、思ってみれば、光の国じゃ見かけない類だな』
着替え中、ゼロはサイトの中で思い起こしながら呟いた。
『そうなのか?』
サイトが意外に思う。光の国の娯楽がどんなものかは知らないが、いざ聞いてみると意外なことに聞こえてしまう。
『最も、俺自身劇に興味なんてなかったからな。故郷に居た頃は、ただ強くなることしか頭になかった』
親を知らず、一人ぼっちだったあの頃。強くなってみんなから認めてもらうために、自分の有り余る才能を暴走させていた。そんなことばかり続けていたから、あまり楽しい思い出が自分の中になかったことに気づかされたのだ。
『でも、悪くないきっかけかもな。今まで娯楽に触れたことなんてなかったからな』
『そっか、なら俺を通して体感してみろよ。きっと楽しいと思うぜ』
同じ体を共有する仲間が、人間の娯楽に興味を持ってくれているというのはなんだか嬉しいものだ。サイトは是非やってみてくれと勧めた。
『いざとなったら、お前の体を借りて参加しちまうか?』
『それはできれば勘弁してくれ…』
しかし体の自由だけはあまり譲りたくないので、その辺りは勘弁した。
(ん…あれ?)
ふと、最後にい
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