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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
十話〜それぞれの過去
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てあげる。この試練はティアナを強くしてくれるだろうから。



side 士郎



「一安心、か。」


なのはによってティアナは今までの行動を反省したようだ。私に言えたことではないが、これからも無茶もするだろう。でも、間違いは起こさない。そう確信できた。



side スバル


「「おはようございます!」」
「うん……おはよう。」


ティアは吹っ切れた顔をしていた。昨日のなのはさんとの会話からあたしも間違っていたことが分かった。これからはティアと一緒に頑張るんだ!


「昨夜はよく眠れた?」
「はい。」



……………………………………



「技術が優れてて、華麗で優秀に戦う魔導士を『エース』って呼ぶでしょ。そのほかにも優秀な魔導士を表す呼び名があるって知ってる?」
「いえ………」
「その人がいればどんな状況でも突破できる。そんな信頼を込めて呼ばれる名前。ストライカー。」


ストライカー………


「なのはね、訓練を始めてすぐのころから言ってた。うちの四人は一流のストライカーになれるって。だからうんと厳しく、だけど大切に育てるんだ、って。」



なのはさんはそんなことを考えてくれてたんだ。ストライカー……あたしもなるんだ!一流のストライカーに!!



side なのは



「しっかし、教官ってのもな、一っ番手のかかる時期に面倒見ても、教導が終わればみんな自分の道を行っちまうからなぁ。」
「確かにさびしいけど、一緒にいられる期間が短いからこそ、できる限りのことを教えてあげたいんだ。」
「「「「おはようございまーす!!」」」」


なにがあっても、誰が来ても、この子たちは落とさせない。一緒にいる間はもちろん、いつかそれぞれの空を飛ぶようになっても………


「さあ、今日も一日頑張るよー!!」
「「「「はい!」」」」


私はそのためにここにいるのだから。
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