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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
十話〜それぞれの過去
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しいというやつがいるとは思わなかった。と言ったんだ。」


あの事だ………


「なのはさん、どうしました?」
「ううん、なんでもないの。何でも……」
「………お前は知っているんだな、衛宮の過去について……」


シグナムさんは気づいたみたい。顔に出てたのかな………?


「………うん。少しだけど。」
「聞いてもいいだろうか。」
「シグナム姐さん。本人のいないところでそういうのはだめだと思いますよ。」
「そう、だな。すまない。」
「ところで、シャーリー。ティアナは……」
「さっきまでは士郎さんのところにいたみたいですけど、さっき訓練場で見かけましたよ。」
「訓練場か……ありがと。」




…………………………………………………………



「士郎君に、叱られてたの?」


後ろから現れた私に驚いたみたいだけど、すぐに話し始めた。


「少しだけ、昔話をしてもらいました。」
「聞いてもいいかな?」
「はい。………昔、ある少年がいて、夢を追っていたんだそうです。『世界中のみんなを救う』という夢を。少年はその夢のため、何度も何度も死にそうな目にあって、それでも夢を追い続けて、最後にはその夢しか見えなくなって、大切な人たちを見捨てたんだそうです。そして、夢がかなわず、最後の時を迎えた時、その人たちを見捨てたこと、現実を見ていなかったことを後悔した。っていうお話です……」
「そう………」


私が聞いた話と同じ。自分の事だという事を伏せて話したんだろう。



「だから、もっと周りを見て、仲間を頼れって言われました。お前が求めるのは殺すための力じゃない、とも。」
「そう。士郎君の言う様に今は焦らないで仲間を頼ればいいの。ティアナの力は、皆を守るためのものなんだから。」
「………はい。」
「だけど、ティアナの考えてたことも間違ってはいないの。クロスミラージュ、システムリミッター、テストモードリリース。」
[Yes,sir.]
「命令してごらん。モード2って。」
「………モード、2。」
[set up.dagger mode.]


その姿は、少し大きめのダガー。


「これ………」
「ティアナは執務官志望だもんね。ここを出た時のことを考えて用意はしてたんだ。執務官になればどうしても個人戦が多くなるから。」
「………!!」
「クロスもロングも、もう少ししたら教えようと思ってた。だけど、出動は今すぐにでもあると思うから使いこなせてる武器をもっと確実なものにしてあげたかった。だけど、私の教導は地味だからあんまり成果が出てないように思えて苦しかったんだよね。……ごめんね。」
「うっ、ううう…………ごめんなさい。ごめんなさい。」


今は優しくなだめ
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