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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
十話〜それぞれの過去
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になってさえ、私たちの前では努めて明るく、迷惑かけて、ごめんなさい、と言っていたが……もう飛べないかもしれない、と言われて内心どんな気持ちだったか……」
「確かにさ、命を懸けてでも、無茶をしてでもやらなければならない時はあるよ。でもよ、ティアナ。お前がミスショットをしたあの時はそうだったか?どうしても撃たなきゃいけなかったのか?」
「!!!…………」


うつむき、黙ってしまうティアナ。自分の行いを悔いているのだろうか。


「わかっただろう、お前たち。なのはがどういう思いで教導を行っていたのかを。」
「「「はい………」」」
「あのさ、衛宮、ちょっといいか?」
「なんだ?」
「お前、知ってるような口ぶりだったけど、誰かに聞いたのか?」
「ああ。なのは本人に、な。」
「そうだったんですか……それで……」
「いや、それだけではないさ。見ていられなかったからな。」
「優しいんだな。衛宮は。」
「優しい、か。少し違うな。」
「そんなことはないですよ。」
「そうか………」


かつて”化け物“と呼ばれた私の事を優しい、とはな。


自分でも気づかぬうちに自嘲的な笑みがこぼれていた。


それに気が付いたものが、一人だけ、いた。



side フェイト



「準備はいい?」
「ああ。」
「サポートはこっちでするから、全力全開で撃ち抜いて!」


槍の穂先に群青色の魔力が集まっていく。なのはがランスに教えた集束砲はなのは自信の最終奥義である『スターライトブレイカー』だ。
魔力値の低いランスはカートリッジと私たちのあげた魔力を使っている。


「いくぜ、スターライトブレイカー!!!!」
[starlight breaker.]



放たれた群青色の光線はガジェットを一機のこらずに殲滅した。


「初めての集束砲でこれだけの威力を出せるなんて………」
「だが、これは、きついな。もうほとんど魔力がねえ。」
「増援もないみたいだし、帰ってしばらく休もう。ランス君は明日の訓練はお休みしようか。」
「ああ。そうさせてもらう。」


ティアナたちの事も心配だし、早めに戻れるといいな………




side なのは




「ええー!?話しちゃったの?」
「す、すみません…………」
「ダメだよ〜、人の過去勝手に話しちゃ〜」
「口の軽い女はだめだぜ〜」
「でも、いずれはばれることだったんだ。それよりさ……シグナム、さっき衛宮となに話してたんだ?」
「ああ、そのことか。奴にヴィータが優しいな、と言った時、奴が何やら遠い目をしていたのでな、気になって聞いたんだ。そうしたら………」
「そうしたら?」
「過去の私はただの人殺しだ。そんな奴に優
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