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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
十話〜それぞれの過去
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も……」
「自主練習はいいことだし、強くなろうと頑張るのも、とってもいいことだよ。」


答えたのは、いつの間にか来ていたシャーリーだった。


「シャーリーさん……」
「持ち場はどうした?」
「メインオペレートはリイン曹長がいてくれますから。なんか、皆不器用で見てられなくて………」
「不器用、か。」


的を射ている言葉だな。


「みんな、ロビーに集まって。私が説明するから。なのはさんのことと、なのはさんの教導の……意味。」





……………………………………………………………




「昔ね、一人の女の子がいたの。」


その言葉と共にモニターに映し出されたのは、なのは……の子供のころだろうか。



「その子は、友達と学校に行って、優しい家族と、幸せに暮らすはずだった。でも……事件が起きた。」
「ふとしたことで魔法と出会った、特別なスキルを持っていたわけでもない、ただ魔力が大きかっただけのたった9歳の少女だ。」
「そんな子が魔法と出会って、たった数か月で命がけの戦いに巻き込まれた。」
「これ……フェイトさん?」


そこには同じく……子供のころのフェイトがいた。


「フェイトさんは、その頃家庭環境が複雑でね、あるロストロギアをめぐって敵同士だったんだって。」
「この事件はテスタロッサの母、プレシア・テスタロッサによって引き起こされた。その名を取ってプレシア・テスタロッサ事件。」
「これ………」


そこには集束砲……それも相当な威力のものを放つ9歳のなのはが。


「集束砲……こんなに大きな!?」
「9歳の、女の子……」
「大威力砲撃はただでさえ体への負担が大きいのに………」
「その後も、対して時もたたず、戦いは続いた。」
「闇の書事件。あたしたちが深くかかわった事件だ。」
「襲撃戦での撃墜と、敗北。それに打ち勝つためになのはさんが選んだのは……」
「当時は安全性に問題のあったカートリッジシステム。そして、自身の限界以上の出力を無理やり引き出すフルドライブ、エクセリオンモードだ。」
「誰かを救うため、なのはは無茶を続けた。」


……似ている。かつての私、生前の衛宮士郎に。歪んではいなくとも、たしかになのはは衛宮士郎に似ていた。


「だが、そんなことを続けて体が無事で済むはずがない。事件が起きたのは入局二年目の冬だった。」
「あたしと一緒に行った捜査任務の帰り、突然現れた未確認体。いつものなのはなら何でもない相手だった……」
「でも、たまっていた疲労がなのはさんの動きを少しだけ鈍らせちゃったの。その結果が………これ。」


映された映像にフォワードたちが息をのむ。


「ひどい………」
「こんな状態
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