劇場-シアター-
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?」
何をするんだ!とルイズが反論するが、サイトが彼女の耳元で囁く。
「馬鹿…!それは無関係の人たちに明かしたりしたらだめだっって言われてただろ!」
「う…」
言われて、ルイズはようやく今回の任務が本来他言無用であることを思い出して息を詰まらせる。しかし、すぐにサイトの手を解いてサイトに、小声で言い返す。
「で、でも私は貴族よ。例えやりたいと思ってもやっていいことと悪いことがあるのよ?」
「なんだよ…何がだめだって言うんだ?」
「だって、お芝居だなんて見るだけならまだしも、私たちの側がやるなんてことが知られたら、下々に染まった没落貴族のレッテルを張られかねないのよ!たったそれだけで私の実家のヴァリエール家にどんな影響が出るか…」
「そうは言っても、スカロンさんの店で一緒に働いたじゃんか」
「そ、それは…そうだけど…!」
確かにスカロンの店で働くこと、これが実家にバレたりしたら勘当ものだ。でも一度やらかしたからって二度もやらかす必要もどおりもない。体外そのようなパターンは悪い結果を出すことにもなりかねないのだ。少なくとも名門貴族の出であるルイズにとっては。
「あら、ルイズ。それにサイトとハルナに…」
すると、さらにそこへ別行動をとっていたキュルケ、タバサ、ギーシュ、モンモランシー、レイナール、マリコルヌ、そしてジュリオが合流した。
「あらん、みんなルイズちゃんのお友達かしらん?」
「う………な、なんだこの中年親父…!?」
女性陣もそうだが、特に男性陣の、スカロンを見る目がまるで化け物か妖怪でも見るような目に一変した。だがより悪寒を催す体感を味わうことになる。
「だ〜れが中年親父ですってぇ…?」
「「「ひぃ!!?」」」
息もかかるほどの超至近距離で、スカロンがギーシュ、マリコルヌ、レイナールの三人を、まるで親の仇でも見るような恐ろしい目で睨みつけていた。やはりこのキャラで生きているスカロンにとって、さきほど思わずレイナールの口から放たれてしまった悪口はNGワードだった。その凄みのある顔とプレッシャーに男子3人は腰を抜かしてしまう。
「まぁまぁ。落ち着いてください、ミ・マドモアゼル。彼らはあなたを見てちょっと驚いてしまっただけですよ」
すると、その三人に助け舟を出すため、ジュリオがスカロンをなだめる。
「あらん、いい男じゃない。ごめんなさいねぇ、あたしとしたら、ちょっと大人気なかったわん」
ジュリオのおかげもあって、スカロンは落ち着きを取り戻してくれたらしく、ギーシュたちはほっとする。
「それよりどうしたの?何かもめてるのかしら?」
オカマの男に、獣耳を生やした美女。その奇妙な組み合わせの二人組みと会話をしているルイズたちに、モンモランシーが尋ねてくる。
サイトたちの口から、事情を説明され、一同はとりあえず彼らの事
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