暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
劇場-シアター-
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拶こそしているものの、どこか一歩スカロンから引いているような態度だった。
「いいのよん。ウェザリーちゃんの頼みですものん。お友達として助けてあげなくっちゃねん。ところでどうしたのかしらん?」
スカロンからなにかあったのか、それを問われ、ウェザリーがその問いに対して説明をした。
「なるほどねん。つまりウェザリーちゃんの劇団が拾った鞄が偶然にもハルナちゃんのものだったけど、ウェザリーちゃんの立場ではそれを返すのは無理があるということねん」
「スカロンさんからも、何とかウェザリーさんを説得できませんか?」
「そうねん…」
サイトからの申し出に、スカロンは腕を組んで考え込む。短い間だが一度は自分の手で手塩をかけて立派な妖精ちゃんに育てたのだ。一度だけでなく、何度でも助けてやりたいのが、オカマキャラを保つ中で彼が持ち続けている男らしさだ。
「あ、でもちょうどよかったかもしれないわん」
すると、彼は何か思いついたのか相槌を打った。
「ちょうどよかった?どういうこと?」
ルイズがその意味を尋ねる。
「実はねん、今回ウェザリーちゃんの劇団と、我々魅惑の妖精亭の妖精ちゃんたちのスペシャルコラボレーションによる、豪華な劇を近日お披露目する予定なのん!」
「す、スペシャルコラボ!?」
「ええ、実はここしばらく…このトリスタニアには怪奇的な事件が多発しているでしょう?その際にうちの劇団員が負傷、もしくは街の危険性を感じてうちの劇団から去っていった子たちが出ているの。その人数を合わせるために、知り合いであるスカロンさんに助っ人を頼んだの」
「つまり…」
スカロンはサイトたちをビシッと指差し、彼らが思いも付かなかった提案を告げた。
「今回のスペシャルコラボレーションにルイズちゃんたちも参加しちゃえばいいのよん。その見返りにハルナちゃんの鞄を返してもらう。どう?」

「「「えええええええええええええ!!?」」」

要するに、自分たちが劇団員の代理としてお芝居を行うということだ。以前の妖精亭でのバイトとは比べ物にならないスカロンの突飛な発想にサイトたちは声を上げずに入られなかった。
「それは私としても助かるわ。ちょうどあなたたちを見て、インスピレーションも閃いたのよ。」
「わ、私は貴族よ!そんなこと…!」
ルイズはできるわけがないと喚いた。しかしそんな彼女と相反して、ハルナははっきりと断言した。
「私、やります!」
「ハルナ!?」
「お芝居のお手伝いさえすれば、バッグを見せてもらえるんですよね?」
「ちょっと待ちなさいよ!私たちは姫様からの大事な任務を…」
「ルイズ!」
今の自分たちはアンリエッタからの大事な任務を請け負っている最中なのだ。それを口に出してでもハルナをとめようとしたが、サイトが咄嗟にルイズの口を覆った。
「んん!!
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