第二十四話 決闘
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の様な威力だ。
圧縮させた水に、更にライフリングを加えるように回転させる。
『ウォーター・ショット!』
ズガァァーーン!
爆発音と同時に、錐揉み回転したウォーター・ショットが、ジャコブごと屋敷の一郭が吹き飛ばした。ウォーター・ショットが通った屋敷の壁には、ポッカリと穴が開き、瓦礫の外から深夜特有の冷たい空気が流れ込んできた。
「さしずめ、ウォーター・キャノン……と、言った所かな」
フフン! ……と、鼻息を荒くした。
屋敷は半壊、パラパラと破片が落ち、今にも崩れそうなほど危険な状態だ。
マクシミリアンは、落ちてくる破片を気にしつつジャコブを仕留めたかどうか様子を伺おうとすると、
ズドン!
いきなり頭に衝撃を受けた。
「……う?」
衝撃を受けた部分を手でさするとビショビショに濡れている。
おもむろに濡れた手を見るとベッタリと血が付いていた。
☆ ☆ ☆
ゴトリと、マクシミリアンはうつぶせに倒れると、瓦礫の影から息も絶え絶えにジャコブが現れた。
ジャコブは、遠目からマクシミリアンの頭に小さな穴が一つ付いている事を確認した。
言うまでも無く、ジャコブの『エア・バレット』の弾痕だ。
「はははっ……殺っちまった」
手ごたえを感じたジャコブは、殺したと確信した。
「トリステイン王家の報復は怖くないが、四六時中、命を狙われるのは億劫だ、何処か外国辺りでほとぼりが冷めるまで隠れていよう」
市街地の方向を見ると巨大ゴーレムが暴れている。
この混乱に乗じて逃げる為にジャコブが踵を返すと、6基のウォーター・ボールが囲むようにジャコブの周りを漂っていた。
「なん……だと!?」
瞬間、ウォーター・ボールの集中攻撃にさらされたジャコブは、神業的な回避で致命傷こそ避けた物の身体中は裂傷で血まみれだ。
「クソッ!」
反撃する事もできずに回避し続けていると、死んだはずのマクシミリアンがムクリと起き上がった。
ウォーター・ボールの攻撃が止み、マクシミリアンの周りを守るように囲んでいる、
「上手い事、お前の注意を逸らす事ができたよ」
「……殺したと思ったんですが、一体、どんな魔法を?」
身体中の傷を負ったジャコブは、息も絶え絶え質問した。
「水の秘法『水化』だ」
『水化』とは身体を水のように変幻自在の変化させる魔法だ。
某ターミ○ーター2の敵役をイメージして作った。
「水化? ……そんなバカな」
ジャコブがいぶかしむのも無理は無い。
そんな事が出来るのは、伝説の水の精霊ぐらい
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