機動戦艦ナデシコ
1275話
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った野菜サンドは少しだけ食べられた状態で止まっており、別に腹が一杯になった訳でもないんだろうが、それでも食べるのをやめてこっちをじっと見つめていた。
「実際、美味いしな。それに……」
そう告げたところで、不意にコミュニケに着信が入る。
どうぞ、とルリが視線で促してきたのでスイッチを入れると、次の瞬間には俺の前に映像スクリーンが映し出される。
『ちょっとアクセル。あんた今どこにいるの?』
そこに映し出されたのはエリナ。ただ、周囲の様子は部屋じゃなくて……格納庫か?
「どこって言われてもな。食堂でピザトーストとフライドポテト食ってる」
「……あのね、夜にそんなの食べたら太るわよ。まぁ、それはともかくとして、ちょっと格納庫に来て頂戴。ミロンガ改だっけ? あの機体の整備をしたいって整備班長のウリバタケが言ってるの」
「ウリバタケが? ……まぁ、確かに戦闘から戻ってきてから整備はしてないから、話は分かるけど……」
「分かったらさっさと来て頂戴」
「あー、うん。分かった分かった。すぐに行くからウリバタケの方の準備をしておいてくれ」
そう告げ、通信を切る。
「そういう事らしいから俺はさっさと行くけど、ルリはゆっくりとしていくといい。いや、ここは食堂だから別に俺がゆっくりしていくとか言う必要はないんだろうけど」
「いえ。それよりも急いだ方がいいですよ」
「ああ」
ルリの言葉に短く答え、ピザトーストとフライドポテトを急いで口の中に入れる。
幸いもう半分以上は食っていたから、特に見苦しい様子を見せずに食い終わる事が出来た。
本来ならまた食べていない分は空間倉庫の中に入れておきたいんだが……さすがにそういう訳にもいかない。
今もきっと、恐らく、多分、俺は何らかの手段で見張られているのだから。
まぁ、それもルリとの会話で大体の想像は出来た。
恐らくオモイカネを使った監視をしているんだろう。だとすれば、気配遮断とかを使っても無意味なのは間違いない。
いや、それ以前に監視カメラの類でも気配遮断は効果がないんだから今更だが。
ともあれ、そんな風に考えながら格納庫へと向かう。
そして格納庫へと到着した俺が見たのは……
「ちょっと待ちなさい、ウリバタケ! ミロンガ改の整備はアクセルが来てからでしょ!」
「だーっ! うっせぇっ! こんな未知の機体を前に、そんな悠長な事を出来ると思ってるのかよ!」
「だから、妙な真似をすればアクセルに怒られるわよ!? あんた、アクセルがどれだけ強いのか知ってるの!? ほら、あんた達も止めなさいよ!」
ミロンガ改に向かって突撃しそうなウリバタケを、エリナの指示に従った整備員が押さえつけているといった光景だった。
「俺が来る少しくらいの時間
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