暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1274話
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ナデシコが移動し、今回ミサイルで狙われたのはナデシコの横腹。
 ルリの言葉に従い、ミロンガ改をナデシコの真横へと移動し、ジャマーを発動。
 すると当然ミサイルはあらぬ方向へと飛んでいく。
 考えるまでもなく、ジャマーを積んだミロンガ改って凶悪なまでの対ミサイル用兵器だよな。
 ジャマーの範囲外へと着弾するようにミサイルを撃っても、ミロンガ改の機動性、運動性はミサイルの発射を確認してから移動しても十分に間に合う。
 まぁ、全方位から一斉にミサイルを発射したりすれば話は別だが、少なくても今この状況では軍事衛星は1つしか存在していない。

「……うん?」

 そこまで考え、ふと気が付く。
 いつの間にかテンカワのエステバリスの姿がディストーションフィールドの外にはない。
 それどころか、ジュンのデルフィニウムも姿を消している。

「ブリッジ、テンカワとジュンはどうした?」
『あの2人なら、既にナデシコの格納庫に収納済みです。テンカワさんのエステバリスは、またすぐに出撃するとの事です』

 メグミの言葉に、微妙に納得してしまう。
 なるほど。結局ジュンはナデシコに戻る事にした訳か。
 そう言えばさっき少しだけ聞いたオープンチャンネルで話していた感じだと、あの2人は分かり合ってるように見えたしな。

『アクセルさん、ナデシコ後方に移動をお願いします』
「了解」

 ルリからの指示に従い、ナデシコの後方へ。
 ナデシコの移動速度を考えると、これ以降は後方からしかミサイルが撃たれるような事はないだろう。
 そのままジャマーを起動してミサイルを破壊し、取りあえずすぐにナデシコが危険になるという事態は避けられた。

「ブリッジ、俺はどうすればいいんだ? このまま暫くナデシコの背後で軍事衛星から撃たれるミサイルをジャマーで妨害していればいいのか?」
『はい、そうしてくれると助かります』

 微妙に嬉しそうな笑みを浮かべて告げる艦長。
 さて、この嬉しさは何からやってきた嬉しさだろうな?
 やっぱりテンカワが無事に戻ってきたからか? それともジュンがナデシコに戻ってきたからか?
 ……にしても、本当に今更だが、ジュンがいつ連合軍に戻ったのかと考えれば、多分この前のチューリップの騒動の時だ。
 あの時、ナデシコ側の代表として向こうの戦艦に出向いたのだろう。
 ただ唯一疑問だったのは、あのチューリップの件が終わってから今まで誰もジュンの存在を気にしなかった事。
 影が薄いというのは分かっていたが……そこまでとは。
 いや、それを言うなら俺も気が付かなかったんだけど。
 そんな風に考えている間に、ナデシコは目標のバリア衛星へと到着する。

『ではアクセルさん、これから私はハッキングを開始しますので、その間ナ
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