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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1274話
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た上で、そうやってナデシコの邪魔をしているのか?」
『当然だ! 今のままだとユリカは地球の敵になる! そんな真似は僕が絶対にさせない!』

 ……いや、地球の敵になるのは艦長だけじゃなくてナデシコ全体。それも、連合軍が欲しているミロンガ改に乗っている俺の方がより集中的に敵扱いされるんだろうけど。
 まぁ、ジュンにとっては殆ど関わってきたことのない俺より、自分の好きな女の心配をするのが当然か。

「テンカワ、任せた」
『ええっ! 俺かよ!?』
「いや、だってその機体を鹵獲したのはお前だろ? ならどうするのかお前が決めろ。機体を小破にしてそのまま放り出すなり、ナデシコに連れて行くなりな。ただ、時間がないぞ」
『残り、1分切りました』

 俺達の通信を聞いていたのだろう。丁度タイミング良くルリがそう告げてくる。

「そういう事だ。……ああ、いや、でも軍事衛星から発射されるミサイルは俺がどうにかするんだから、お前は別に何かをする必要はないのか。それなら、どうとでも好きにしろ」
『おいっ、丸投げかよ!』
「勿論。そいつはお前が捕らえたんだから、お前がどうするのか決めるのが当然だろ。ま、どうしても放り出したくなったら、それこそブリッジにでも聞けばいいんじゃないか?」

 そう告げると、テンカワが難しい表情を浮かべるのが分かる。
 何だか自分の事を勝手に決めるなとジュンがギャーギャー騒いでいるようだが、捕虜の分際で何を言ってるんだって言いたいのは俺だけじゃない筈だ。

「それでブリッジ、俺はどうする? このままディストーションフィールドの前に移動してミサイルを無力化すればいいのか? それともディストーションフィールドの中で?」
『え? あ、その……外でお願いします! 今回みたいに何か不意のトラブルがあった場合、ディストーションフィールドの内側にいれば反応が遅れますので』

 艦長の言葉に頷き、そのままテンカワのエステバリスとジュンのデルフィニウムをその場に残し、ついでにまだ何か話していたオープンチャンネルを切ってナデシコの前方へと向かう。
 にしても、いつもはパイロットスーツを着ないで機体に乗っているだけに、このパイロットスーツ、邪魔だな。
 出来れば脱ぎたい……が、まさかこの状況でパイロットスーツなしでミロンガ改を操縦しているのをブリッジに見せる訳にはいかないしな。
 いずれシャドウミラーの正体が明らかになれば、こんな事を考える必要もなくなるんだが。
 それにはまず、どこかにゲートを設置する必要がある。……どこに設置すればいいのかはまだ分からないが。
 そんな風に考えながら、ミロンガ改はナデシコの前方へと到着する。
 幸いまだ第2防衛ラインへと到着してはいなかったので、ふと気になってオープンチャンネルで背後の痴話
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