36.結婚式の主役は、新郎?新婦?それとも参列客?
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<サラボナ−ルドマン邸>
マリソルSIDE
とても困った事に、ビアンカさんは良い人だった。
私のリボンはビアンカさんのリボンだった事を知る。
私はこのリボンの事を更に好きになっていた。
そしてビアンカさんの事を凄く好きになってしまった。
でも複雑…リュカさんを独り占めするビアンカさんを嫌いになれない…その事をビアンカさんに話すと、
「リボンなら何本でもあげるけど、リュカは渡さない。絶対に!」
って、意地悪く言うの。
でも嫌いになれない。
だからリュカさんは好きになったんだろうなぁ…
いいなぁ…
「ただいま!」
リュカさんが戻ってきた様だ。
「おわ!ものっそいキレイじゃん、ビアンカ!」
相変わらず戯けた口調でビアンカさんに近づく。
「もう結婚式なんかより初夜迎えたいんだけどベット行かない?」
うん、リュカさんらしい感想だ。
「何子供の前で馬鹿言ってんだ!」
ヘンリー様が丸めた本で叩く。
「いた〜い。何すんの…主役よ!?今日、僕は主役なんですよ!」
「じゃぁ、真面目にやれ」
「みんなが居たから恥ずかしくって戯けたんじゃないかぁ〜」
「みんなが居なかったら押し倒しているだろうが…」
「てへ?」
そんなリュカさんとヘンリー様のやり取りが私は大好きだ。
マリソルSIDE END
<サラボナ−教会>
ピエールSIDE
教会で神聖なる式典が厳かに執り行われて行く。
さすがのリュカも歌い出したりはしない。
式前にヘンリー殿と賭になった。
「あいつ歌い出すんじゃないか?」
「確かにリュカの事だからあり得る」
「じゃぁ、賭をしようぜ。式中、歌い出すかどうか…10G」
「のった!」
そして式典は滞りなく終了する。
・
・
・
後でデルコに10G払わねば…
普通思わないゾ…
『リュカさんはそんな不真面目な人じゃありません!』なんて…
ピエールSIDE END
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