機動戦艦ナデシコ
1273話
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ジを受ければすぐに撤退させる筈だ。……普通なら。
艦長とテンカワの件で頭に血が上っていたりすれば、もしかしたらもしかするかもしれないけど。
『……わかりました。アクセルさんの実力を信じます』
へぇ。普段の天然とは違って、即断即決が出来るってのはいいな。
なかなかに判断力もあるし、その選択も間違ってはいない。
……その分、普段のテンカワと絡んでいる時のやり取りは色々と悲惨な感じだが。
「了解。じゃあ、俺がディストーションフィールドから抜け出る数秒でいいから消してくれ。それで、戦闘可能時間は?」
『約4分です』
ルリの通信。
俺をそんなに好んでいないらしいルリだったが、それでもこうしてきちんと仕事をしてくれるというのは助かる。
「分かった、4分だな」
『約4分、です。軍事衛星がいつミサイルを撃ってくるかは分からないので、出来るだけ早く戻ってきて下さい』
『そういう事。頼りにしてるわよ?』
ルリとハルカの言葉に頷き、機体をナデシコの甲板上から浮かび上がらせる。
「テンカワ、こっちは任せる」
『え? ああ、うん。何をやれるか分からないけど、それでも精一杯頑張ってみるよ』
テンカワの言葉に、若干の驚き。
まさかこんな前向きな言葉が返ってくるとは、思ってもみなかった。
もしかして、これもエリナにいいところを見せたいからか?
まぁ、どっちでもいいけど。
そうして俺はミロンガ改をナデシコの後方へと移動させる。
『今です』
タイミングを合わせて告げてきたルリの言葉に従い、そのままディストーションフィールドへとミロンガ改を突っ込ませ……あわや衝突するかと思った瞬間ディストーションフィールドが消える。
そしてディストーションフィールドが消えた瞬間に俺はナデシコの外へと向かい、次の瞬間には再びディストーションフィールドが復活した。
さっきの通信から考えると、恐らくルリが調整をしたんだろう。いい腕をしている。
ともあれ、ディストーションフィールドの外に出たミロンガ改は、当然背後から追ってきているデルフィニウム部隊の注目の的となった。
そもそも、向こうが拿捕したいのがナデシコとミロンガ改なんだから、実はこの展開は連合軍にとってもありがたいものがあるんだろう。……唯一にして最大の誤算は、俺の強さだろうな。
自慢じゃないが、俺の操縦技術は色んな意味で人間離れしている。他にも物理攻撃無効の効果もあって、普通のパイロットならどうしても機体を操縦する上で感じるGも無視出来るし。いや、これだと自慢か。
「って事で、取りあえず食らえ!」
と叫びながら、先制攻撃としてデルフィニウムの足目掛けてビームマシンガンを放つ。
集団になってきたデルフィニウム部隊だっ
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