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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第223話 エクスキャリバー
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天蓋から剥がれたとおぼしき岩や水晶の欠片が無数に落下していく。螺旋階段は玄室の中央を貫き、そして問題の最下層にまで続いていた。
その先に――目的の黄金の光、黄金の剣が存在した。
嘗て、トンキーの背に乗って、リーファ、あの時は《ドラゴ》だったリュウキと3人で見つけた
物
(
・
)
と全く同じ輝き。
ほぼ1年の時を経て、ついにここまで来たのだ。
全員が一列になって駆け下りてきた階段がようやく終わって、半円に並んで取り囲んだ。
この剣は、確かに見た事がある。……だが、キリトにとっては、それだけではない。実際に使った事もあるのだ。リュウキにとっては、レーヴァテインを初めて使った時と同じタイミング。
ALOを己の欲望、野望の道具にしていた男。――その男に手を貸し、復讐を遂げようとしていた男。その2人が、GM権限で生成した。……片方はしようとしただけに留まっていた。
――……だが、今回は違う。たった一言で最強種の武器を作り出したあの時とは違う。
その時だった。
キリトの背に、軽い衝撃が走ったのだ。
『……早く行けよ』
振り返った先にいたのは、リュウキだった。声に出さずとも、伝わった。
あの時の記憶を、気持ちを共有しているからこそ、同じ気持ちだったのだろう。
いずれは必ず正当な手段で、手に入れる。と思う気持ちも。
『ああ!』
キリトは、頷いた。
ゆっくりと、黄金の剣が刺さっている台座の前へと移動した
――待たせたな。
内心ではそう囁きかける。
――多分、リュウキも《レーヴァテイン》を手に入れる前は、同じ気持ちだったんだろうな……。
改めて、この黄金の剣を前にした時に、キリトはそうも思えた。
悔しさも勿論あったが、あの剣がリュウキの元に現れたのは、必然だと今なら強く思えた。
改めて、キリトは右手で長剣――伝説級武器、《聖剣エクスキャリバー》の柄を握った。
「っ…………!!」
ありったけの力を込め、台座から引き抜こうとする。
だが、剣はまるで台座、いや 城全体と一体化したオブジェクトででもあるかの如く、小さく軋みすらもしない。左手も柄に添えて、両足を踏ん張って、全力で振り絞った。
「ぬ、……お、おお………っ!!」
両手で全力、全身を使って力を振り絞る。
だが、それでも結果は同じだった。
ALOというゲームには、SAOやGGOと違って、
筋力
(
STR
)
や
敏捷力
(
AGI
)
などの数値的ステータスがウインドウに明示されない。
ある武器や鎧が装備可能かどうか、その境界も曖昧で《楽に扱える》から、《やや手応えがある》《身体が振り回される》《持
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