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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第223話 エクスキャリバー
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さっ。りゅーきが無理、って言ってんだから、無理さっ! いいさ、いいさっ! どーせ、こんな金ぴかのレジェンダリィなんて、オレの趣味じゃないのさっ。
と、本心をリュウキに見破られてしまいそうだから(こう言う所は、人並み以上に鋭い……) 決して口には出さずに、酸っぱい葡萄理論で自分をだまくらかそうとした。
眼前の彼には、どうやら伝わっていた様で、軽い微笑を還されてしまい……、誤魔化しきれずに、更にいと恋しさが増すと言うものだった。
その時、だった。
不意にリュウキが東の空の方へと視線を向けたのだ。
一体何事か? と思った矢先、傍で俯いていたリーファも顔をあげる。
「………何か、聞こえた」
「…………」
リーファはそう言い、リュウキは言葉にはしなかったが、空を見上げながら眼を閉じていた。反射的に、キリトも耳を澄ませるが、聞こえるのはびょうびょうと空気が唸る音だけだ。実に、正確なリュウキの落下までの予測時間。もうボイド突入まで60秒程だろう、と予測が出来た所で。
「ほらっ、また!」
「……これは……、啼き声……?」
リーファは、立ち上がり リュウキの横をすり抜けて円盤の端へと駆け抜けた。
それなりに、落下によるGには慣れた様子だ。だけど、端に行くのは危ないのは違いないだろう。止めようとしたキリトだったが、その時キリトの耳にも。
くおおぉぉ――……ん、と言う遠い啼き声が届いた。……そんな気がした。
「……恩返し、だな。リーファの事 見捨てられなかった、と言う事だろう」
まだ、姿は見えないが、確かに近づいてくる。
全てを悟って、リュウキがそう呟くと、目の中に涙を溜めていたリーファは、その瞬間 ぱぁっ と散りばめながら頷き。
「………トンキ―――――っ!!」
両手を口に当てて、叫んだ。すると、もう一度、くおぉ――ん……、と応答。
「わー、こ、こっち、こっちぃ〜〜!!」
リズも叫びに加わる。
助かる可能性がある、即ち この絶叫マシン? から降りる事が出来る事を確信したシリカも。
「たたた、助けてくださぁぁぁ……い……!」
顔を真っ青にさせながらも、強制ログアウトだけはしない様に、ピナで必死に誤魔化そうとしつつ、なけなしの声を振り絞り、助けを呼んだ。
「おーいっ!」
「ふふっ」
レイナもトンキーに気づいて、呼ぶ。アスナは微笑みながら手を振っていた。
「なんとか、なったわね……」
シノンは、レイナが元気になったのを見て やれやれ、としつつも安堵している様で、尻尾を振り動かしていた。
そして、最後の1人……、自称オリンピック級、ウルトラハイジャンプの着地姿勢のまま、大の字になっていたクライン
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