第七十八話
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馬超は自分の槍である十文字槍『銀閃』を持って辺りを警戒する。
「……一つだけ私達を受け入れてくれる場所がある」
「え? 何処なの叔母様?」
「本当か母上?」
馬岱と馬超は半信半疑だった。
「……袁術軍のところだよ」
「「ッ!?」」
二人は馬謄の言葉に驚いた。
「ほ、本気なのか母上?」
「あぁ私は本気だよ。今の状況からして私達を本気で受け入れてくれるのは袁術軍だろうな。漢中だとまた曹操軍と戦うし、劉備だと……頭がねぇ。あれは翠より悪いかもね」
「脳筋の翠姉様より酷いの?」
「誰が脳筋だッ!!」
馬岱の言葉に馬超が怒る。
「冗談だよ姉様……」
「そう言って何で視線を剃らすんだよ?」
馬超はそう言って銀閃を馬岱に突きつける。
「き、気のせいだよ……」
「……馬鹿やってる暇は無いよ」
馬謄は溜め息を吐いた。
「さ、早いところ建業に向かうよ」
「何で建業なんだ?」
「南陽だと曹操軍に侵略されやすいんだよ姉様。本当脳筋なんだから……」
「……そんなに私の銀閃の餌食になりたいようだな蒲公英?」
「……ほら早く行くよ」
馬謄は再び溜め息を吐いた。
そして三人は建業を目指したのであった。
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