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仮面ライダーネクスト
第一話『猛の息子』
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[1] 最後
此処はアフリカ・コンゴ。
人気の無い場所で謎の集まりがあった…

「これから話を始める。」

気味の悪い声の演説に歓声が起こった。

「今日はよく来てくれた。私はマヴァラだ、宜しく。我等の同士はかつて憎き仮面ライダーによって倒された。我々は大首領様の意志を継ぎ、この腐り果てた世に復讐をするのだ!そして我々だけで良い世を創るのだ。」

翌日、日本

俺は本郷武睦。俺の父親は各地を放浪する旅に出ている。無職で中々家に帰って来ない。だが、それには深い訳があるんだ。
親父の名は本郷猛。実はこの世の危機を何度も救ってきた仮面ライダーその人なんだ。
親父は改造人間に改造されて仮面ライダーの力を手に入れこの世に蔓延る悪と何度も戦ってきた。
だが、その代償で普通の仕事には就けない程衰弱して行っている。それでも親父は今尚戦いを続けている。

親父は25年前、ある女性と再会しそして結婚した。
そして21年前に俺は産まれた。

この頃はショッカーの活動が無く、平和な世だった。

「何してるのよ、武睦!」
「うわっ、佑美!」

コイツは瑞木佑美。俺の幼馴染みだ。真面目な性格で俺に厳しい。
俺は彼女の親が経営するレストランで
働いている。

「貴方、いつも何してるの!?」
「ごめん、他の事考えててつい…」
「もう、真面目にやってよね。」

「それより、今日も来てないのか潤平は。」
「オーナー!」
「父さん!」

彼は佑美の父親でこの会社のオーナーでもある瑞木晃一社長。広い心の持ち主で高校に進学出来なかった俺を取り立ててくれた恩師だ。

「仕方ない、潤平君はクビにするか。」

因みに俺達の親友・湯沢潤平は運動神経が良い。その運動神経は学年で俺と1、2を争った程だ。

「音がした?」

突然、地響きが鳴った。そして下の階から悲鳴が上がった。

「何か異変が起きたな。警備員、下を見て回れ!」
「了解」
「ちょっと武睦!何処に行くのよ!?」
「下を見てくる!」

「何て事だ…!」

そこには怪人が二体暴れまわっていた。
怪人が一体俺に気付き、近付いてきた。

「おっ、久しぶりだな武睦。」
「お前、まさか潤平か?」
「そう、そのまさかだ。」
「お前、何やってるんだよ…?」
「何って見れば分かるだろう、此処を破壊しているのさ。」

「お前、まさかショッカーに…!?」
「俺達はショッカーでは無い。ゲルダム…いや、ニューゲルダムと言わせて貰おう。」
「ゲルダム…ゲルショッカーの片割れか…!」
「俺は潤平であって潤平にあらず!ニューゲルダム日本支部司令官のダイラルだ!」

「俺達はマヴァラの指示に従っているだけだ。仮面ライダー1号/本郷猛の息子であるお前を殺す為にな。」
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