九日目〜十三日目
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察知して反撃に転じたが、勢いが余って一コブを一角獣の角で殺してしまった。後は騒ぎに気がついた俺も、ゴブ郎を助けて、襲撃したゴブリン達を殺すのはまずいと思って木の棒で死なない程度に滅多打ちした。
ゴブ郎も俺も無傷で襲撃したゴブリンを倒した。当然のようにあれほど暴れまわったので洞窟で寝ていた同期のゴブリンや年上ゴブリンやゴブ爺も起きてきたが、年上ゴブリン達は何にも言わなかった。正直言ってそれはありがたく、ゴブ郎も同じ思いであった。なお、洞窟にいたゴブリンが起きているのに、ゴブ吉は今でもグースカと寝ている。どんだけ神経が図太いんだよと思ったが、ここでゴブ美がゴブ郎に襲いかかったゴブリン達を殺そうとしたのは、流石に焦った。
俺とゴブ郎の二人でゴブ美を宥めるのにすごく苦労した。襲撃のトラブルもあり、今日は精神的になんか疲れたと記録しておく。
十三日目
今日は近場の狩りではなく、山奥に進む事なった。そこで俺達はRPGでゴブリンとならぶ有名な個体と遭遇する。それは豚面で二足歩行で歩いてピッケルを担いでいる亜人種であるオークである。身長は170ちょっとしかないが、ゴブリンは小学校低学年くらいの身長しかないので、そのためオークが大きく感じられる。
ゴブ郎が周辺に仲間のオークがいない事を確認して、ゴブ美に『小型クロスボウレベル1』でオークを撃てと指示を出した。しかも、その矢はゴブ郎が作り出した毒であり、その毒矢に突然に眼球に矢が突き刺さり、オークは悲鳴を上げる。それはそうだろう。突然に視界が制限されて、激痛と毒が回ればパニックに普通は陥る。そこで冷静な判断が出来ないオークに対してゴブ吉が甲殻棍棒でオークの膝を渾身の一撃で叩き付ける。これを受けてオークの膝は明後日の方向にむいて、地面に崩れ落ちた。
そして最後に俺とゴブ郎もオークに接近して、ゴブ郎の石の片手剣の二刀流と俺の石の片手剣でオークをめった刺しに、ゴブ吉はオークを撲殺するのだった。無我夢中でオークをめった刺しにしていたので、すでに原型を留めていないオークや、オークの返り血を浴びている俺、ゴブ郎、ゴブ吉の光景にゴブ美はドン引きしていた。まあ、下手な映画よりもグロテスクなシーンだったもんな。ドン引きする気持ちはわかるよ、ゴブ美。
なお、殺し終えたオークは俺達四コブで山分けして食べるのだった。
結論から言うと、オークの肉はやっぱり味は豚肉だった。しかもめっちゃ油がのってうまかった。ゴブ吉とゴブ美もあまりのうまさに感激の表情で食べていた。くそーこんだけ美味いんだから焼き肉してくいてええ!!と、叫びたいよ。そして白飯も一緒に!!まあ、こんな山奥に米があるとも思えないし、しばらくしたら米が食えるように探してみようかなと思った。
それから俺達は慣れ親しんだ獲物を普段より多くハントした
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