九日目〜十三日目
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するに上位種に進化するという事だ。ゴブリンが存在進化するならルート的に進むなら小鬼→中鬼→大鬼というのが一般的なルートだが、存在進化は、その個体の成長によっては別のルートに進む場合もあるらしい。例えば中鬼が特定の武器に特化して成長したなら人間に近い鬼種族の鬼人になったり、大鬼から更に進化する事も可能で、牛頭鬼や吸血鬼といった進化もする事が出来るという。
進化すれば強者の道にたどり着く法則に、俺は存在進化の話を聞いて俺は進化出来るのかと期待を寄せるが、ゴブ爺曰く「存在進化は普通の個体ではまんずできねえべな」と、付け加えたが、それでも俺は、そんなRPG要素があるこの進化法則に、大いに期待を寄せるのだった。
十一日目
今回はナナイロコウモリの一種類しか仕留めなかったが、しかし数が半端ない。その数は実に36匹だ。そんなに数を確保できた理由は、俺達が一つの洞窟を発見して冒険心を抱いて探索したら、その洞窟はナナイロコウモリの巣だったのだ。現在の俺達からすれば格下のナナイロコウモリも、人海戦術よろしくの十倍以上の数で迫って来れば、それは状況的に不利であったが、そこを何とか振り切る事に成功した。
何故か知らないが、ゴブ郎が睨み付けたらナナイロコウモリが一瞬怯んで動きを止めたら、そこから先に洞窟を脱出したゴブ美が援護射撃により、体制を取り戻した。そこからは武器と防具を充実させた俺達の敵ではなく、多少の擦り傷は受けたが、それでも多くのナナイロコウモリを仕留める事に成功した。それでも大半は逃げてしまったが、一人九匹も食えれば満足だろうと思う。
ナナイロコウモリの牙と翼はちゃんと回収した。昨日の獲物の素材も含めて、予備の防具と服がまた作れそうだなと思った。
十二日目
いつものように狩りは成功した。既に俺達の敵ではなくなったホーンラビット、ヨロイタヌキ、ナイトバイパーを狩って日が暮れる前に洞窟に戻った。何故、日が暮れる前に洞窟に戻るのかというと、夜は昼間より強い個体が活発に動き出す時間帯でもあるからだ。
代表格を出せば、ハインドベアーの亜種で」森の主ともいうべき個体であるレッドベアーと、三本角と固い鱗で覆われた馬であるトリプルホーンホースに、物理攻撃がきかないスライムであるグリーンスライムが活発に動くので、今の俺達なら簡単に餌にされておしまいというらしい。この事は、興奮気味で説明していたゴブ爺の情報からだ。
基本的にこの洞窟に娯楽とも言うべきものはないので、早く寝て明日の狩りに備えようとして寝ようと思った時に事件が発生した。
もう寝ようと思った矢先に、突然と同期のゴブリンの六コブがゴブ郎に襲いかかったのだ。ゴブ郎に襲いかかったのは、俺達と同様に木の棒といった武器を扱う少し知恵が回る個体たちであった。ゴブ郎は、この襲撃を事前に
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