暁 〜小説投稿サイト〜
ゴブリンになった・・・・・死ねってこと?
九日目〜十三日目
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
たので、そこで皮鎧となった。あと、クロスボウは威力や命中精度も高いが、どうしても構造上の問題で速射性が犠牲となってしまう欠点があった。これを補う形で短弓を作成してみたのだが、どうやらゴブ美は、この武器を気に入ってくれたようだ。

あと、ゴブ郎が余ったナナイロコウモリの牙でアクセサリーを作ってゴブ美にプレゼントした。これにゴブ美は、ゴブ郎に抱き付く程に大いに喜んでいる。うん、やっぱりゴブ郎って本当にイケメンだなと思う。ちゃんと女性に対する気配りがちゃんとできているんだからな。本人の表情は、そこまでやったぜ感は感じないので、無意識にやっているところを感じると、無自覚イケメンなんて昔なら死ねばいいのにと言ってしまうくらいに嫉妬しただろうけど、今はゴブリンだし……それにゴブリンにモテても嬉しくもないしな。

俺は、他に黒曜石もどきで片手剣を作成した。『石の解体ナイフ』を作った事もあって、慣れた手つきで作業を続ける事が出来た。

『石の片手剣』

制作評価 通常

石で出来た片手剣。石であるため切れ味は悪いが、弱小個体のモンスターなら問題なく切れる。

俺は、これを三本ほど作成した。三本のうちの二本をゴブ郎にプレゼントしたら、ゴブ郎はやっぱり驚きの表情が隠せなかったが、俺に何かおかしな点でもあるのかなと思ったが、ゴブ郎は何でもないよといって俺の『石の片手剣』をありがとうと、受け取ってくれた。後は普段着で、ぼろ布だといい加減に嫌だと思って余ったナイトバイパーの蛇皮やヨロイタヌキの毛皮でインナーを作成して三コブに配った。形的にはモン○ンのハンターが着ているようなものだと理解してくれ。

俺は『石の片手剣』と木の胴鎧と、予備に作った『初心者の短弓』で武具を固めた。こうして今日は、全員の武具を充実させて一日が終了した。今日の飯は、洞窟に生息している芋虫で済ませたのだった。

十日目

雨も上がって狩りを始める俺達。戦果は、ホーンラビット、ヨロイタヌキ、ナイトバイパーだ。現状のところ、このようなありきたりな個体ばかりを狩っているのもちゃんと理由が存在する。簡単な話だ。現在の所、この森に生息するモンスターの大半に俺達は勝利する事は出来ないからだ。事前に、他のモンスターも発見しているが、明らかに格上のモンスターであるため、俺達では話にもならないくらいに殺されるオチなのだ。

まあ、それでも現状のように獲物を殺して食ってレベルは上昇はしているのだ。現状の俺はレベルが79。ゴブ郎が88、ゴブ吉が81、ゴブ美が63だそうだ。基本的に生物のレベル限界が100なのだが、それでもゴブリンのレベル100は他種族からすれば雑魚扱いなのだが、ゴブ爺の話によれば限界値のレベル100に到達した個体で、更に素質がある個体は『存在進化』する事が出来るらしい。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ