アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第二十二話 悲しき別れと再会の予兆
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ないようである。ソレイユは目を瞑り特に反応を見せていないが、ルナはキリトたち同じような反応を見せていた。
ユイの言ったことをまとめると、巨大なシステム≪カーディナル≫が自らの判断で≪ソードアート・オンライン≫を何もかも制御していること。≪カーディナル≫の開発者たちは、プレイヤーのケアもシステム任せにしようとし、そのために生まれたのが≪メンタルヘルス・カウンセリングプログラム≫の試作一号、コードネーム≪ユイ≫つまりは自分であるということだった。
「正式なサービスが始まった時、プレイヤーのほとんどが負の感情に常時支配されていました。そんな中、ある日モニターを続けていると、他のプレイヤーとは大きく異なるメンタルパラメータを持つ複数のプレイヤーに気づきました。喜び、安らぎ・・・、でもそれだけじゃない不思議な感情・・・。それがなにか知りたくて、その人たちのモニターを始めたんです」
「そうだったのか・・・。ところで、一つだけ聞きたいんだけど・・・、具体的にどのへんからモニタリングしてたんだ?」
「それは・・・、アスナさんの『はい、キリト君。あーんして?』のところからです」
「み、みないでぇぇぇぇ〜〜〜〜」
ソレイユの疑問にユイがにやけながら答えると、アスナが顔を真っ赤にして叫んでいる。キリトもキリトで顔を赤くして眼を泳がせている。ソレイユとルナはあまり反応を見せてはいないが、その顔はどこか納得しているようだった。
「アスナがやりそうなことだよね〜」
「まったくだな」
付き合いの深い二人からそう言われてアスナは顔を手で覆ってしまう。そんなとき、キリトは何に気が付いたのか、ハッとして大量の汗をかきながらユイに問い掛けた。
「ひょっとして、その晩のことも・・・・・・?」
「はい。・・・・とてもお楽しみでしたね?」
「うおーーーーーっ、殺せっ。いっそ殺してくれーーーーーーっ!!!」
ふひひ、とニヤけるユイと頭を抱えながら絶叫しているキリト。アスナに至ってはしくしくと泣いている。そんな光景を見て、ルナはキリトの言うその晩のことを聞いてみることにした。
「ねぇ、ユイちゃん。なにがあったの?」
「それはですね・・・・・」
◆
「なぁ、アスナ。この装備ってなんだ?」
「そ、それはリズに無理やり押し付けられて・・・」
「へぇ〜。なぁ、一回着てみてくれよ」
「やっ、やーよ!なんでそんな・・・」
「アスナのかわいい姿を見てみたいからに決まってるじゃないか!」
「・・・・・そ、そんなに言うなら・・・」
キリトの言葉に顔を赤らめながら、了承するアスナ。恥ずかしげに件の装備を装備していく。そして・・・。
「こ、これでいい?」
にゃにゃにゃにゃ
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