第10章 エル・ファシル掃討作戦 中編-A
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。
私は彼の足に注目した
ふつう相手に突き倒されないために足は前後に開くべきだった。
彼は確かに開いていた。
しかし、その幅ではローゼンリッター連隊の隊員のタックルは耐えきれない。
われわれは状況打開策の一つとしてタックルを決めて懐に入り込んで急所を狙うように訓練されていた。
私はそれを実行に移した。
じりじりと敵に近寄りながらチャンスをうかがう。
士官学校時代はアメフトでレシーバーをやってたがタックルだって悪くないくらいまではできる
なめるなよ
と思って一気に低姿勢で足元にとびかかる。
トマホークで頭部をやられないように自分のトマホークで防御しながら思いっきりとびかかる。
そして、敵の足にしがみつきそのまま突き倒す。
そしてすぐさま彼に馬乗りになりコンバットナイフを抜いて彼の頸動脈を狙う。
しかし、彼は怪力で私の腕をつかみナイフを防ぐ
力の押し合いになる
ここで負ければ死がお互いに待っているだけであった。
私は前方にさっきを感じすぐさま飛び跳ねるようにして後退した。
目の前には擲弾装甲兵が4名もおりそのうち1人がトマホークをふるったらしかった。
そして彼らはトマホークを構えこちらに走ってきた。
上等だかかってこい
私と隣にいた第1小隊長クレメンツ・ホリー予備役中尉とともに打ってかかった
まず一人目貫胴で仕留める
その後ろにいた兵長はボウガンをもって私を狙ってボウガンを撃ってきたが私はトマホークでそれをなぎって一気に接近した。
奴はボウガンで私のトマホークを防御しようとしたが私は容赦なくボウガンと彼ごと切り裂いた。
クレメンツ予備役中尉も2人をやっつけたらしくトマホークを構えた状態で待機していた。
さっきの中佐が周りに2個小隊ほどまでにうち減らされた擲弾装甲兵集団を先頭に仁王立ちしていた。
彼らの1ブロック後ろには中央管制室の扉がある
ブルームハルト大尉、私、クレメンツ予備役中尉といった感じでトマホークを構え敵の動きに即応する準備をする。
すると、帝国軍中佐はトマホークを前にほっぽり出して手に黒い物体をもってその右手を高々と上げた。
手榴弾であった
帝国軍中佐はしゃべり始めた
「私は、エル・ファシル駐留軍 第22擲弾装甲兵師団所属 マースト・フォン・シュナイダー中佐だ。
また、この基地の防衛副指揮官だ。
ここにてわれわれは降伏する。
しかし、条件がある。
同盟・帝国相互交戦規定第91条に基づきわれわれ生き残った兵士を帝国へ解放しろ。
卿ら常識ある薔薇の騎士たちにこれを判断してほしい。
もし、条件を拒否する場合はこのゼッフル粒子手榴弾を爆散させる。
以上だ。」
隣にいたブルームハルト大尉は
「われわれはローゼンリッター連隊だ。
私はライナー・ブルームハルト大尉だ
貴官らの条件
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