第10章 エル・ファシル掃討作戦 中編-A
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だかわからなかった
結局隠れるまでとかくれたのちも4名が射殺された
大尉は負傷してるしこんなに死傷者が出たんじゃ溜まったものじゃないと思い撤退することになった
結局、新入り狙撃手を9名も射殺され、第3中隊のメンバーも2名が負傷した…」
(以上引用)
とあるようにこの地区では同盟軍は苦しめに苦しめられた。
それでもシェーンコップ中佐以下の隊員たちの巧妙な狙撃作戦によりこの地区の安全が確保され始め地区の全容ががわかり始めた。
偵察結果としてこの地区には擲弾装甲兵師団4個師団・航空基地が確認された。
これらを掃討すべくたてられた作戦はこの掃討作戦開始からもっとも大規模なものとなった。
私たちの部隊は第112航空基地から離陸後、攻撃目標へ直接ラぺリング降下し施設を丸ごと確保、破壊する。
また、周囲の援護する部隊は第2攻撃任務軍の第200白兵装甲師団、第9山岳師団、そして、第1山岳師団が投入され、航空兵力は第9艦隊第24・99空母打撃群が参加することになっていた。
そして、
0330時離陸
われわれを現地まで空輸するのは第111特殊航空作戦支援連隊という特殊作戦におけるヘリボン・ラぺリング作戦を支援するヘリ部隊であった。
彼らは特殊作戦部隊の一つであったのでなかなかお目にかかれる部隊ではなかったため、実態や実戦での戦績はよくわからなかった。
ブルームハルト大尉にどうなのかを聞いてみると、にやにやしながら
「まあ、みてろって。すごいから」
とのことであった。
そんなことをぼやぼや思い浮かべながら、ヘリは離陸した。
敵の警戒レーダーを避けるために断崖絶壁の谷を低空で抜けることになっていた。
地形図を見る限り並のヘリパイの腕では到底無理な航路であった。
その進入空域手前でパイロットが何やらしゃべり始めた。
「ご搭乗の皆様。
当機のご搭乗ありがとうございます。
只今より乱気流の中を飛行しますのでくれぐれも舌をかみ切ってあの世に召されることがございませんようにお気を付けください。
それと、飛行中は外を見ないほうがよろしいでしょう。
慣れないと ちびりますので。
くれぐれもお気を付けくださいませ。」
ふざけた交信内容のためか隊員たちはにやにやしながら聞いていた。
まあ、ヴァーンシャッフェ大佐が聞いたらブチ切れる代物なんだろうが
そして、パイロットが
「ショータイム!」
と叫んだ瞬間にいきなりヘリは急降下を始めた。
何が何だかわからなかったが降下したり上昇したり旋回したりを繰り返すこと20分
われわれは断崖絶壁の谷の難所を超えた。
何度か途中で頭をぶつけたりしたものの大丈夫だったようだ。
ヘリの窓から外をのぞくと後方に抜けてきた谷が見えた。
その幅はヘリ1機がやっと通れるスペースでそこを後続のヘリが抜けて
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