アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第二十一話 はじまりの街の死神
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アインクラッド解放軍の略称。もとはMTDと言う名前だった。因みに、MTDっていうのは≪MMOトゥデイ≫のことを指している。それから、はじめまして、ソロのソレイユです」
「わたしはギルド血盟騎士団の――――あ、いえ、今は一時脱退中なんですが、アスナと言います。この子はユイ」
「同じく血盟騎士団のルナです」
自己紹介が終わったため、そこからユリエールの話しが続いた。簡潔に説明すると―――
昨日の件で抗議に来たのではなく、お願いがあってきたということ。軍の在り方と状況。キバオウというプレイヤーの犯した罪に関して。そのことを糾弾され、話し合いということで応じ、ダンジョンに閉じ込められてしまったシンカーというプレイヤーについて
――――ということになるらしい。そして、シンカー救出に力を貸してほしいということであった。しかし、この二年間で培われてきた経験は、無傷で動くことの危うさへ大きく警鐘を鳴らしていたため、アスナたちは容易に頷くことはできなかった。
「「「・・・・・・・」」」
キリトたちの重い口が開くことができなかったが、そんな中に今まで沈黙していたユイが口を開いた。
「だいじょうぶだよ、ママ。その人、うそついてないよ」
昨日までの言葉のたどたどしさが嘘のような立派な日本語であった。
「ユ、ユイちゃん、そんなこと、わかるの?」
「うん。うまく・・・言えないけど、わかる・・・」
アスナの疑問に頷きながら言うユイ。そんなとき、ルナに一つの案が浮かび、それを実行することにした。
「そういえば、アスナの胸のサイズっていくつだっけ?」
「なっ、なんで今そんなこと言わなきゃいけないのよ!!」
「いいから、いいから。で、いくつなの?」
「う・・・、きゅ・・・、きゅうじゅう・・・」
ルナに笑顔で押し切られ恥ずかしそうに言うアスナだったが、そこにユイの言葉が響いた。
「ママ、うそついてる」
ユイの言葉にひどくショックを受けてしまうアスナだったが、そんなことは気にせずにルナは話を進めていく。
「ホントね。ユイちゃんの言葉はこれで信用できる、と。ソレイユ、これからどうするの?」
「ユリエールさんの言葉に嘘がなくて、手を貸してほしいって頼まれたら断るわけにもいかないだろ」
胸を手で隠しながら失意に沈むアスナを無視して話を進めるルナとソレイユ。キリトはそんなアスナをがんばって励ましていたが、そんな二人を無視してソレイユはユリエールにあらためて向かい合い、口を開いた。
「というわけで、ユリエールさん。おれたちはシンカーの救出に手を貸すことにします」
「ありがとう・・・ありがとうございます・・・」
そのソレイユの言葉に涙をためながら、深々と
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