アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第二十一話 はじまりの街の死神
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プを置き話し始めた。
「・・・・軍のことなんですが。俺が知ってる限りじゃ、あの連中は専横がすぎることはあっても治安維持には熱心だった。でも昨日見たやつらはまるで犯罪者だった・・・。いつからああなんです?」
サーシャはキリトの言葉を聞き、口許を引き締めると答えた。
「方針が変更された感じがしたのは、半年くらい前ですね・・・。徴税と称して恐喝まがいの行為を始めた人たちと、それを逆に取り締まる人たちもいて。軍メンバー同士で対立している場面も何度も見ました。噂じゃ、上の方で権力争いか何かあったみたいで・・・」
「一枚岩じゃないんだろう、軍も」
お茶のお代わりを注ぎながら口を開いたのはソレイユだった。その言葉にキリトは数秒悩み、アスナとルナのほうに話を振った。
「アスナ、ルナ。奴はこの状況を知っているのか?」
「知ってると思うよ」
キリトの問いに答えたのはルナだった。
「何度か参謀職の会議で上がったことのある議題だよ。でも実際、攻略組には何の関係もないから放置っていう結論に至ったけど。ヒースクリフ団長は攻略のことにしか興味がないっぽいんだよね」
「まぁ、奴らしいと言えば言えるよな・・・」
「そういえば、オシリスが一度、軍の上層部と会談していろいろと注意したことがあらしいぞ。まぁ、ほとんど聞かなかったらしいがな」
思い出したように言うソレイユ。その言葉にキリトは再び頭を悩ませる。
「それじゃ、おれたちができることなんてたかが知れてるなぁ・・・」
「お〜い、お客さんが来たぞ、一人だ。鎧を着てるらしいから軍だと思うぜ」
「なんでわかるの」
「鎧を着て歩いている音がするからだよ。≪聞き耳≫スキルの恩恵だ」
ソレイユがお茶を飲みながらそういったのと同時にみんなに緊張が走ったところで、館内にノックの音が響いた
◆
出迎えたサーシャと念のためついていったキリトに挟まれながら教会に入ってきたのは、銀色の長い髪をポニーテールで束ね、鉄灰色のケープを着込んだ女性だった。右腰にはショートソードを差し、左腰には黒革のウィップが吊るされていた。
装備が軍のものだとわかり、ソレイユを除いた全員が緊張するが、サーシャの大丈夫、という言葉により子供たちは食事へと戻り、ルナとアスナは緊張を解いた。来客とキリト、サーシャが椅子に腰かけたところでキリトが口を開いた。
「ええと、この人はユリエールさん。どうやらおれたちに話があるらしいよ」
キリトの紹介にユリエールという女性は軽く頭を下げてから口を開いた。
「はじめまして、ユリエールです。ギルドALFに所属しています」
「ALF?」
初めて聞く名前にアスナが首をかしげているとソレイユから補足説明が入った。
「
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