機動戦艦ナデシコ
1272話
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うとでもなるが、レールガンで四方八方から狙われたりしたらどうしようもないし。
Eフィールド、G・テリトリー、ブレイズルミナスと3つのバリアがある以上、ミロンガ改が撃墜される事はまずないと思うが、ナデシコは……
ミロンガ改を盾にしようとしても、大きさがな。
幾らミロンガ改がエステバリスの3倍近い大きさだからといって、まさかナデシコへと向かう攻撃の全てを防げる筈もない。
そう考えると、ナデシコがデルフィニウムに囲まれてミサイルを連射されると、ジャマーの範囲外になってしまうんだが。
「レールガンがないのなら、取りあえず問題ないということでいいですかな?」
プロスペクターの言葉に、頷きを返す。
同時に、テンカワの方も多少自信がない様子ながらも頷きを返していた。
正直、エステバリスはミロンガ改のジャマーがある以上、予備兵力的な扱いになるんだから、そこまで緊張しなくても良さそうなものだが。
まぁ、実戦を経験してきていないテンカワにとっては、やっぱり色々と思うところがあるんだろう。
俺の目から見ても、戦場に慣れるという意味でテンカワには思う存分戦場の空気を吸って欲しいし。
「では、そろそろ第3防衛ラインに近づいてきてますので、アクセルさんとテンカワさんは出撃の準備をお願いします。特にアクセルさんのミロンガ改は荷物搬出口からしか出撃出来ないので……」
「だろうな。分かった」
幾らデルフィニウムの攻撃方法がミサイルのみであっても、ナデシコの腹が開いている状態では万が一、億が一という事も有り得る。
その辺を考えれば、出撃の用意をしておくに越した事はない。
「じゃ、行くか」
「あ、ああっ!」
テンカワに呼び掛けると、緊張の為か若干震えながらも威勢のいい返事を口にする。
大丈夫か? ……大丈夫だよな? うん、多分。
そんな風に思いながら、俺とテンカワは格納庫へと向かうべくブリッジの外へと向かう。
ブリッジクルーの面々もそれぞれ自分の仕事をするべく、動き始めているが……
俺は、何故か後ろから付いてきているエリナへと声を掛ける。
「何でお前がこっちに来るんだ? 一応副操舵士なんだから、ブリッジにいた方がいいんじゃないか?」
「そう言ってもね。ハルカの方が腕は上なんだから、私が出る幕はないのよ」
ハルカ? あれ? 前からエリナはハルカを呼び捨てにしてたか?
一瞬疑問に思うも、同じ操舵士という事で親しくなるのはおかしくないか。
「それならそれで、ハルカの操舵技術を見て覚えるとかしなくてもいいのか?」
ハルカの操舵技術が確かなものだというのは、チューリップと最初に戦った時、その目で見ている。
ナデシコを敵の口の中に突っ込むといった真似は、並大抵の度胸や技術で
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