番外編
終焉の合図は、新たな始まり
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物事には終わりと始まりがある。
それを今の何かが終われば、その瞬間かあら新たな始まりがあること。
しかし今時の子供は一つが終われば全てが終わりだと思っている。
そんなことは絶対にないのだ。
その事を伝えなくてはならない。
そうだと私は思う。
宇宙暦3085年 生物学者オージ・ナバスリ
「カレンさん、いつまで隠れているんですか?」
未来は、機動6課の気配が消えるとそう告げた。
「あら〜、バレちゃってた。結構自信があったのよ。」
「それならもっと殺気を消してくださいよ。もう僕に向けられているようで鳥肌がたちましたよ。」
「可愛いわね。それよりも未来、ちゃんと探しているんでしょうね?」
「ゼロ因子適合者がどう簡単に見つかるわけがないじゃ無いですか。ECウイルスだって公では無いんですから、でも目星はついていますよ。」
カレンの目付きが変わった。
「それってどこの子なのか教えてくれない?」
「一年前にあなた方が襲ったヴァイゼン遺跡鉱山の生存者の少年に適合の可能性があると思いますよ。名前は確かトーマ・アヴェニールだったかな?」
「あそこにそんな少年がいたなんて知らなかったわ。」
「そうですか。あなた方は何かいい知らせはあるんですか?」
「私たちの持つ情報だと、時空管理局の最高評議会が殺されてたらしいわよ。」
それを聞き未来は驚いた。
「そうだったんですか。つまり僕たちはこれからもっとやりやすくなりますね。お互いにとって良いことですね。」
「そうわよね。未来も最近やっと普通に接してくれてちょっと嬉しいかも。」
「僕はあなたが最初に訪ねてきたときビックリしましたよ。」
約二年前、銀河鉄道エリアA管理本部、本部長室。
「ハロハロ。あなたが此処の責任者?予想していたのより小さいわね。」
「初対面の相手に失礼だと思わないんですか?それにこう見えても十三歳なんですよ。」
「それはごめんなさい。でも若いわね、十三歳なのよね?」
「そうですが何か。」
未来はカレンを睨んだが、
「おっと。怖い怖い。私が来たのにはちゃんとした理由があるのよ。」
「その理由とは何ですか?」
「あなたたちが時空管理局と仲が悪いと聞いたから取引がしたくてね。」
「その取引とは何なんですか?」
興味が出たのか未来はカレンに聞いたが、
「取引してくれるの?だったら教えてあげる。」
意地悪なめんが見られた。
当然、未来は興味津々だった。
「そっちの条件次第だよ。こっちからはあなた方の要求に答えられように最善を尽くしますから。」
「条件は2つ。物資の支援と緊急時の救助、あとは探し物の手伝いかな。」
「見返りは。」
「あなた方、銀河鉄道にとって知り
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