おかえりフロッシュ
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ュ。今の彼は、仲間たちが待つギルドに帰ることで頭がいっぱいなのだろう。
「頑張れ、フロッシュ」
それを見ている全員が、自然に応援していた。
「フロッシュ・・・よくこんなところまでたった一人で・・・」
相棒の努力を根気強く見ていたこの男は、涙ながらにそれを見ている。まるで、自分の子供を見ているかのような、そんな感じで。
「わぁ!!着いた!!」
目の前に建つ巨大なギルド。おそらくエルザから聞いた道順通りにやって来たのだろう。それを見たフロッシュは、ようやく達成したことに両手を上げて喜んでいた。
(今すぐ飛び出してやりたい・・・そして、こういうんだ)
ようやく目的を果たした彼を見て、ローグは顔をあげる。その目に映るのは、妖精の形を模したような、そんなギルドマークが描いてある旗。
「ここじゃねぇ!!」
「フローもそうもう」
俺たちが着いたのはマグノリアにあるギルド、妖精の尻尾。全く検討違いのその場所に俺たちは来てしまったのである。
てか山を越えた時点で気付けよ!!街から出てないんだから山越えるわけねぇだろ!!
そのあと結局、疲れたフロッシュはローグの背中で寝息を立て、ギルドへの帰路へとついた。
「よく頑張ったな、フロッシュ」
起こさないような小さな声で呟く影竜。なんだかさらに深まった二人の愛に、付き合っていた俺たち全員、疲れも吹っ飛んだのだった。
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