おかえりフロッシュ
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出たように感じた。なんということでしょう・・・俺は完全に思い違いをしていたようだ。
「そ・・・そういうことか・・・」
「何を想像してたの?」
我ながら恥ずかしい。そういえばウェンディはリュウゼツランドで新しい水着着てたじゃん。また買うなんてするわけないよね?
「それで?どうかな?」
改めてこの水着を着たシェリアをイメージしてみる。色合いといいボリューム的なものといい、似合っていると思う。
何より、ウェンディが着ると大体隣にいるのは俺だが、それだと子供二人が背伸びして大人のフリをしているように捉えられる。だけど、シェリアの隣に立つのはレオンのはず。このペアなら、多少幼さが残るとはいえ、十分に大人の魅力もあると思う。
「うん!!いいと思う」
「でしょ!!」
俺に認められたことが嬉しかったのだろうか、かなりキラキラした笑顔をしているウェンディ。そんな彼女に見惚れていると、公園が急に騒がしくなる。
「あれ?セイバーの皆さん!!」
「どうしたんですか?」
そこにいたのはスティングさんやグラシアンさん。彼らは俺たちを見つけると、すぐにこちらに歩み寄ってくる。
「シリル様!!ウェンディ様!!」
「オオッ!!いいところに!!」
「一番まともそうなのきたな」
いいところに?ってどういうことかな?俺が何か困っている様子の彼らを見て首を傾げていると、ウェンディがペコリと頭を下げる。
「大魔闘演武では、お世話になりました」
「お世話しました」
「それは違うだろ!!」
先日の大魔闘演武で知り合った剣咬の虎の皆さん。ウェンディは礼儀正しいので、敵であった彼らにもちゃんと敬意を持って挨拶していた。だから合わせて挨拶したのだが、グラシアンさんに突っ込まれてしまう。ちょっと間違えた気もするので、何も言い返せない。
「あの・・・ちょっと聞きたいことが・・・」
申し訳なさそうにそういったのはマスターになったスティングさん。だが、彼が言い終わるよりも早く、一人の男がウェンディの目の前に迫り来る。
「おい!!この辺でフロッシュを見なかったか!?」
「あわわわ!!」
あまりにもいきなり、それも鬼のような形相で少女に迫る影。それにより、少女は怯えているのがありありと見えた。その刹那、三頭の竜がそれを止める。
「近い!!」
「少しは落ち着け!!」
「少女相手にむきになんな!!」
「す・・・すまない」
三人の拳が見事に影の竜へと食い込み、飛ばされた彼は街灯にめり込んでいる。
冷静になってみると、もっと別な止め方があったのではないのだろうか?
「フロッシュですか?」
「それなら、あっちの方でさっき見かけましたよ」
フロッシュならさっき見かけた
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