おかえりフロッシュ
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すみません」
「実は聞きたいことがあって」
「フロッシュが迷子になっちゃったんですよ」
「それで見てないかなぁ?と思って」
スティングが簡単に謝罪し、俺とレクターとキセキでガジルに声をかけた理由を話す。
「フロッシュ?あのカエルか?」
「猫だ!!」
「どっちでもいいわ!!」
腕を組み大魔闘演武の時にいっていた間違いを繰り返すガジルに興奮しているローグが怒る。正確にいうとエクシードと呼ばれる種族らしいが、今はそんなのどうでもいい。
「そうか、あれは迷子だったのか」
「「え?」」
その話を聞いたガジルの相棒・・・リリーだっけ?がどうやらフロッシュを見かけたらしい。
「いや、十分ほど前に、そこの角の公園で見かけたのだが」
それを聞いたレクターとキセキは有力な情報に思わず顔を緩ませる。
「恩に着ます!!」
「急げ!!」
情報を得たと同時にすぐさまリリーが指さした方角へと走り出すスティングとローグ。
「さっきは悪かった」
「あの・・・ありがとうございます」
謝罪も礼もちゃんとやっていない二人。仕方ないので俺とユキノがきっちり挨拶してから二人の後を追いかける。
シリルside
「じゃ〜ん!!」
一種類の水着を手に取り、俺の方へと見せてくるのは同じ滅竜魔導士である少女。
「これなんかどう?シリル」
今日俺とウェンディは、近くの街に繰り出しているのである。途中までシャルルとセシリーもいたのだが、誰か知り合いを見つけたらしくどこかにいってしまい、今は二人きりになっている。
それでウェンディが露店で売っていた水着に目を奪われ、それを見ているのだが・・・
「う〜ん・・・」
今ウェンディが持っているのは濃い目のピンク色をしたトップがチューブタイプのビキニ。俺はそれを着たウェンディを頭の中で想い描いてみる。
『シリル!!早く泳ご!!』
ちょっとセクシーすぎる気もするけど、全体像的には悪くない。少々胸が足りない気もするけど、それはそれでありだろう。
と思っていたのも束の間、すぐにこの水着の欠点に気付いてしまった。
『シリル・・・水着流されちゃった・・・』
普通水着は首にかける紐もあるのだが今見ているものにはそれがない。だとバストの締め付けがものをいうのだが、ウェンディはまだ成長しきっていない。そんなのであんなの着たら、流されちゃうよね?
「絶対ダメ。俺は許さない」
流されたら絶対好奇な目で見られる。俺はそんなことは絶対許さない。もっと安全な奴にしてくれないと―――
「私じゃなくてシェリアになんだけど・・・」
それを聞いた瞬間、頭から湯気が
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