おかえりフロッシュ
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ロッシュ様が!?」
「おいおい」
なんとフロッシュが少し目を離した隙にどこかにいってしまったらしい。当然、それを聞いたこの男が黙っているはずがない。
「なんだと!?レクター!!キセキ!!お前たちがついていながらなんでそうなる!?」
「ごめん!!」
「すみません!!」
二匹に怒りの形相で迫るローグ。それを見たスティングが興奮状態の彼を押さえようと割って入る。
「おいローグ。二人を責めるのは筋違いだろ」
「フロッシュはな!!道が覚えられないんだ!!」
「それはレクターのせいじゃねぇだろ!!」
額をぶつけ合い睨み合う竜。この二人を止めれるのは、あいつしかいないだろう。そう考えた俺は、その人物へと変化する。
「二人とも!!ケンカしちゃメッ!!ですよ!!」
「「!?」」
俺が変化したのはローグの想い人「違うわ!!」こと妖精の尻尾のシリル。ちょっと女の子らしくウインクしながら二人にそういうと、口論していた彼らは止まった。
「「わ・・・悪ぃ・・・」」
思った通り効果は絶大。これ作戦今後も使えるな。
「グラシアン様。ニヤニヤしてないで早くいきますよ」
二人のケンカを止める術を手に入れたことでニヤリと笑っていたら、いつの間にか二人はフロッシュを探すためにプールから上がっていたらしい。というわけで、三大竜とユキノ、それにレクターとキセキの六人で迷子になったフロッシュを探すことにした。
「フロッシュ!!」
「どこだ!?」
「フロッシュ様!!」
「いるなら返事しろ!!」
街へとやってきた俺たちは、まずはフロッシュがキセキたちとはぐれた場所で声を出して探してみることにした。だが、案の定フロッシュの姿はない。
「先程もあちこちで尋ねてみたのですが・・・」
「さすがにこの人の数だと難しくて・・・」
自分たちのせいだと思い込んでいる二人に気にしないように声をかける俺とスティング。だがさすがにノーヒントじゃちと厳しいかね。
「あら?あそこにいるのって・・・」
すると、ユキノが誰かを発見する。そこにいたのは、売り物である鉄製の鎌をバリバリと食らっているガジルの姿だった。
「ガジルさん!!」
意外な人物にあった俺たちは彼の元へと駆けていく。彼はスティングの声に気付いてこちらを振り向くと、いきなり胸ぐらを掴まれる。
「おい!!この辺でフロッシュを見なかったか!?」
「なんだいきなりてめぇ!!ケンカ売ってるのか!?」
冷静な判断をすることができないローグ。ガジルと一触即発になりそうなところを俺とスティングで彼を羽交い締めにして落ち着かせる。
「
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