22.クロノスのペンダント
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
してククールが法皇になるまでの話。
「なるほど。一番の謎はククールが法皇になったことだな。」
「なぁ!?だからニノをちょっと脅しただけだってば!!」
「卑怯なやつめ。まあいい手段ではある。
自らは汚さない。基本はそこにある。」
「ちょっと、イヤミが言うとリアル過ぎるわ」
シリアスシーンもギャグにしたがるこのメンツですが、やるときはやりますから。
エイトが仕切り始め、マルチェロが意見役になるそうな話し合いが始まりました。
マルチェロがやっとクロノスに切り出しました。
「クロノス、見せてなかったな。
この魔法陣について我々は調べていたんだ。」
「これは・・・」
クロノスは黙ったまま陣を眺めました。
クロノスが持つペンダントと一致しています。
エイトの情報通りなら謎の宗教団体のマークのはずです。
「僕はその魔法陣が死を与える魔法だと考えているんだ。
ザオリクの効かない死を与える・・・・・・
でも死をまつるってことは、何か神をまつるかな。
だから封印を解くものだと思う。
マルチェロさんは?」
エイトは、先程マルチェロが『マイエラ修道院から出してはいけない』と言ったことが気になっていました。
「エイトといったな。
その魔法陣はその両方だ。
それと魔法陣についての推測はそれが正しい。裏に返すもの、資料以外でだ。
ククールも気づいたんだろ。空の頭で」
「・・・・・・その両方。
絶対の死で解放される神。死神だね。まさに。
そして、その神がエリス?」
クロノスはしばらく宙を見つめていました。
何もない天井は答えをくれません。
「だろうな。そのエリスが死の神なら死をもって復活する。」
マルチェロはその先を言えずに黙りました。
言えば前に進むしかなくなり、後悔することが恐ろしく感じられました。
女の行動がマルチェロに答えを与えていました。
その答えを言い出したのはクロノスでした。
ただただ冷たく自分に言うように。
「私を寄越せと言いながら、殺そうとした女。
死の魔法陣のペンダントを持つ私。
死をもって復活するなら、
私の中にエリスがいる。」
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ