暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第35話「狂気に堕ちし緋き雪」
[10/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

  体に凄まじい痛みが走り、つい動きが鈍る。
  これは...!U-D、緋雪と続いた戦いの代償か...!

「あは♪もう終わり?じゃあ、死んじゃえ。」

「くっ....ぁあああっ!!!?」

  盾を重ねるように創造し、さらに防御魔法を張って腕をクロスさせてガードする。
  しかし、それらは度重なる激戦で疲労したせいか脆く、全て砕かれ、緋雪の拳によって腕のガードの上から吹き飛ばされた。

「ぐっ、がっ....っ!」

  下は海で、それに叩き付けられる。
  すぐさま飛行魔法で海面から上がり、飛び上がるが...。

「....あはっ♪」

「っ!?ぁああああああああ!!?」

     ―――ッギィイイイン!!!

  そこへ背後から分身の緋雪が、シャルのレーヴァテインを振りかぶってくる。
  それを避ける事もできず、僕はリヒトで直撃を避けるように盾にするしかなかった。
  もちろん、そんな事をすれば吹き飛ばされるのは目に見えていて...。

「.......――――。」

「っ..!?が..あっ!!?」

  本物の緋雪が、両手を組んでそれを振り下ろしてくる。
  それは僕の腹に直撃し、海へと叩き落された。





  緋雪に叩き落され、力尽きた僕は薄れゆく意識の中ただただ考えていた。

「(...どういうことなんだよ....緋雪....。)」

  拳を振り下ろす際、緋雪は確かに呟いていた。

   ―――.......ごめんね。

  ...と。

「(....ちく...しょう......。)」

  しかし、力尽きた僕には何も考える事ができず、そのまま意識が暗転した。









       =司side=



「....嘘.....!?」

  志導君が、やられてしまった。

「そんな....!」

  私は志導君の言うとおりに逃げて、随分と離れた所まで来ていた。
  ...その時だ。志導君の転移反応と、それを落とした緋雪ちゃんの魔力を感じたのは。

「あ....ああ....!」

  私が見捨ててしまったから...!私が犠牲になっていれば...!
  そんな後悔が渦巻く。



「―――あは♪見つけた♪」

  ...そんな私を追い打ちするかのように、緋雪ちゃんが現れた。
  志導君が言うに、彼女は緋雪ちゃんであってそうではないらしい。

  ...でも、今はそんなの関係なかった。

「っ、ぁあああああああ!!!」

  感情の赴くままに、魔力を込めてシュラインを振った。

「....弱いよ。」

     ―――ギィイイイン!!

「っ、ぁ....
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ