暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第35話「狂気に堕ちし緋き雪」
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ていた。

  目撃した人間は全員殺したのだから、唯一生きている私がそう疑われる...いや、決めつけられるのは分かっていた。
  ...それでも辛かった。

「....壊れちゃえ。」

  だから殺した。壊した。見たくも聞きたくもなかったから。

「ふふ....あはは....あはははは...!」

  屍を積み重ね、血まみれになった私はその上で嗤う。

  ...もう、それしか私の心を壊れないようにする方法がなかったから。

「...あはは....あれ...?」

  誰かが、屍の山の前に来た。
  金髪の女性に、碧銀髪の男性。

「....あぁ、そっか....。」





   ―――私、ここで死んだんだったね。















「....アハ♪」

「っ....!!」

     ―――ギィイン!!

「ガッ....!?」

  シャルを振う。久しぶりにシュネー()として振るったなぁ...。

「...嘘....だろ....!?」

「あは、あはは、あはははははははははははははは!!」

  あの時は殺された。復讐は終わってなかったのに。
  ...だから、今度は成し遂げる!殺し尽くしてやる!

「さぁ、さぁ!さぁ!!さぁ!!!....狂気の宴を始めましょう?」

  私はシュネー・グラナートロート。ベルカ戦乱にて名を馳せた狂王。
  時を越え、今ここに復讐を果たすために君臨する!

「さぁ、恐怖に叫べ!愚かな人間さん!!ふふ、あはははははははは!!」

  嗚呼...楽しみ....!







   ―――.....お兄...ちゃん......。













       =優輝side=





     ―――ギィイイイン!!

「ぐぅうっ....!」

  振るわれたシャルを、リヒトで滑らすように受け流す。
  だが、それだけでも相当な力が僕にのしかかる。

「(なんて力....!さっきより増している...!?)」

  さっきまでの闇の欠片の時よりも段違いで力が強い。
  U-Dを軽く超えてるぞこの力は...!

「緋雪!聞こえているか!?緋雪!!」

「あははははは!聞こえているよ!私は緋雪だもん!緋雪だし、シュネーでもある!だから、聞こえてるよ“お兄ちゃん”!」

「くっ...!ガッ....!?」

  そう言いながら振るわれたシャルを受け流し損ねてしまう。
  本来なら少し体勢を崩す程度のそのミスは、僕を吹き飛ばす程の威力があった。

「(まともに喰らったら死ぬ....!)
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