34.結婚しないと進まない関係がある。でも、結婚すると壊れる関係もある。
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<サラボナ−ルドマン邸>
ルドマンSIDE
昨晩は随分と騒がしかったな…まぁ、しょうがないか。
女性三人は既に我が家の居間に集まっている。
フローラとビアンカさんは泣き腫らした様だ…目が赤い。
デボラは…何時もと変わらんなぁ…何の為に混乱を増大させたのやら…
後はリュカを待つだけだが…遅いなぁ?
(コンコン)
「旦那様。リュカ様がお見えになりました」
やっと来たか。
悩みすぎて寝坊したか?
「うむ!」
ん!?
何やらリュカの表情が暗い…?
「リュカ…良く眠れなかったかな?」
「え?バッチリ爆睡です!どうしました?」
ば、爆睡…逆に凄いな…
「いや…表情が暗かったのでな…」
「あぁ!いや…そこでメイドさんをナンパしたら怒られまして…『婚約者がいるのにふしだらです。』って…結婚したらナンパしちゃダメ?」
イラ!
この男いったい何考えているんだ!
「で!三人の内誰と結婚するか決めたのかね!?」
「あれ?イラついてる!?クス…冗談ですよ…」
イライラ!
「いい加減にしたまえ!昨晩の大騒ぎは君も知っているだろう!真面目にやりたまえ!」
まったく!
本当にこの男でいいのか!?
………とは言え仕方ない…私が出した試練をパスしたのはコイツだけだし…
「大騒ぎの原因を作ったのは貴方でしょう…僕にイラつかれても困ります」
ぐっ!
「で、では、誰とけっこ「その前に!」
む!?
「その前に、僕はルドマンさん!貴方に言いたい事が…文句があります。それを言い終わらない内は、事態を進めるつもりはありません!」
ほ〜う…この私に文句を言う…面白い!
「何かね」
「まず最初に、この事態の原因になったフローラの結婚相手を決める試練の事です」
今更では?
「貴方が築き上げた財産や資産を譲渡するのは貴方の自由だ。だが、フローラの人生を自由にしていい訳無いでしょう!」
そ、それは…
「今回…結果的に大事には至らなかったが、もし財産目当ての腕っ節馬鹿が合格していたらどうするつもりでした!?」
「だが…この物騒なご時世、フローラを守るには力がいる!だから「馬鹿ですか!あんたは!」
なっ!
「物騒な世の中からフローラを守るのなら、金を使って武装すればいいだろ!一人の物理的な力なんてたかが知れてる。盗賊が1000人で攻めてきたら何も出来やしない」
た、確かに…
「むしろ、そんな腕っ節馬鹿はフローラを不幸にする!」
何!?
「多額の泡銭が入り、あっちこっちで金を散撒き女をつくる!フローラの事を顧みてない男は、その事を指摘されると腕っ節に物を言わせるでしょう!」
うむ…その通りかもしれん…
この男やはりフローラの事を…
「もう一件、言いたい事が…これは、この場にいるみんなに言いたい!」
娘達に
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