34.結婚しないと進まない関係がある。でも、結婚すると壊れる関係もある。
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も!?
「昨日、僕の話を誰も聞こうとはしなかった!何度自分の気持ちを言おうとして遮られた事か!挙げ句、一晩悩んで持ち越せって…」
言い終わるとリュカはビアンカさんを抱き寄せキスをする。
なっ!?おい!フローラを選ぶのでは…?
「ちょ、リュカ!何!?」
「ビアンカ!好きだ!愛してる!」
「何言ってるの!私なんかを選んだら天空の盾が「あんな物いらない!ビアンカがいい!」
「あんな物って…パパスおじさまの遺志は!」
「父さんを侮辱するのはやめてくれ!」
「ぶ、侮辱って…」
「父さんは偉大で優しい人だ!僕の幸せを思ってくれる人だ!」
私達は何も言えない…ただ、黙って見ているしかなかった…
「それに天空の剣があれば、勇者を捜せる。勇者を見つけてから盾を貰いに来ればいいし…」
「リュカ…そんな…私…」
「後はビアンカの気持ち次第だ。もし僕の事が嫌いだったら…諦める…誰とも結婚しない…」
「私 (ヒック)も…リュ(ヒック)リュカの事が(ヒック)大好き…」
ビアンカさんは泣き出してしまった…
「リュカじゃなきゃヤダ!私…私…」
ビアンカさんはリュカに抱き付き泣きじゃくっている。
気付くとフローラもデボラに抱き付き泣いている…
私は自分の娘を泣かせるダメな父親だ…
「私を選ばないなんていい度胸ね!」
デボラ…また騒ぎを広げる様な事を…
「(クスッ)…そうですね…妹思いの巨乳美女は捨てがたかったですね…(クスクス)」
プ、プロポーズ直後の台詞じゃないゾ!
「フローラを馬鹿男共から守ってくれてありがと」
私もフローラもビアンカさんも、二人を交互に見て驚いている!
「ビアンカを救ってくれたからチャラです」
私は驚く事しか出来なかった…
二人の懐の深さに…
二人とも私の愚かさに対してフォローをしてくれたのだ…
私は自分の娘を侮っていた様だ…
フローラとビアンカさんが一通り泣き止むとリュカから切りだしてきた。
「では、僕らはそろそろ行きます」
いや、そうはいかん!
「待て!私は結婚式の準備をしてしまっているのだ!これを無駄にする事は許さん!」
「ふう…つくづく勝手な人ですねぇ…貴方は…」
ふん!式の準備は整っているのだ…あとは新郎と新婦が揃えば良いだけ…
「何とでも言うがいい!私はリュカ…お前が気に入った!私の好意を受け取ってもらうぞ!」
「好意の押し売りです。それは…」
そう言いながら、リュカとビアンカさんは互いに見つめ頷き、結婚式を了承した。
「そんな訳で2日後には式を執り行う」
「2日!?はぇ〜よ!準備は…」
黙れ、準備は出来ていると言ってるだろうが!
「準備は殆ど出来ている!お前はほっておくと浮気をしそうだからな!サッサと結婚させておくしかないだろ!」
「そ、そんな
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