暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
二の刻・青年期前半
第二十三話「目覚めよ、秘められし力(前半)」
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
」
「さっきのカジノの中には捕らえた魔物を戦わせる闘技場があっての、爺さんの魔物を手懐ける能力を利用しようとする輩がおるんじゃよ。そんな輩どもの相手をするよりも魔物と一緒に居る方が気楽らしくての」
そうして暫く待っていると扉がゆっくりと開いていき、一人の老人が出て来た。
「なんじゃ、オルタムか。…其処におる二人は誰じゃ?」
「実は街に帰る途中で魔物の群れに襲われてのう、この二人と一匹のブラウニーに助けられたんじゃよ。じゃが、そのブラウニーが怪我をしてしもうたんじゃ」
「怪我じゃと!無事なのか!?」
「うむ、幸いに以前仕入れておった特薬草があったからそれで治療をしておいた。今は馬車の中で寝ておるよ」
「そうか、なら地下への通路を開くから其処から入ってくれ」
そう言って老人は家の中へと戻り、何かの操作をしだした。
すると家の前の通路が坂道の様に下がっていき、其処から馬車ごと入れるようになった。
―◇◆◇―
=地下に下りると多種多様の魔物達が居て、檻の中に閉じ込められている訳でも無く、其々自由に動き回っている。
俺達に気付くと物陰に隠れながらチラチラと俺達を…いや、俺達と言うよりリュカに視線が集中している様だ。
そのリュカはブラウニーを寝床に移した後、モンスター爺さんと話しをしている。
「成程、お前さんがそのブラウニーを浄化した訳じゃないのか」
「浄化って…俺にそんな事出来るんですか!?」
「何じゃ、お前さんは自分の力に気付いておらぬのか」
「俺の力?」
「お前さん、魔物と仲良くした事はないか?」
「はい、子供の頃にスライムやベビーパンサーと一緒に暮らしてました」
「ほほう、その魔物達はどうやって仲間にしたんじゃ?」
「仲間にしたっていうより、普通に友達になったって感じですね。元々彼等は魔王の波動に染まっていなかったし」
「ほう…魔物達が魔王の波動によって悪意に染まっている事を知っておるのか」
「子供の頃にスライムのスラリンに教えてもらったんですよ」
「そうじゃ、魔王の波動に染まる。それこそが魔物達の凶暴化の正体なんじゃ」
「じゃあ、此処に居る魔者達は」
「魔王の波動から辛うじて逃れた奴らじゃよ」
=言われてみればさっきから此方をチラチラと見て来る魔物達には敵意は感じられない。
寧ろ、好奇心ありありといった感じだ。
「さっきの浄化の力ってどう言う事なんですか?」
「うむ、ワシも以前に見ただけなんじゃがな、魔王の波動に完全に染まりきった魔物の魂を浄化して元に戻す事が出来るお人が居ったんじゃよ。ワシはそのお姿に感動し、弟子入りして修行した事で弱い支配なら何とか解除する事が出来る様になったんじゃ」
「成程、そしてこの場所を作ったのか」
「ああ、ある意
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ