機動戦艦ナデシコ
1271話
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威に晒される可能性が高い。
しかもそれを行った原因がナデシコであるとなれば、ネルガルに対する世間の印象はかなり悪くなるだろう。
それが原因でネルガルの不買運動とかに発展しようものなら、それこそ色んな意味で最悪といったところか。
大企業であるが故に、そう簡単に潰れたりはしないだろう。だが、ダメージがあるというのは間違いのない事実なのだから。
「でもさー。じゃあ、そのビックバリア? どうするの? 地球を覆っているってことは、私達は鳥籠の中の鳥な訳でしょ? そんなんじゃ、どうやったって火星にはいけないんじゃない?」
「だから、それをどうにかする為にこうして集まって貰って意見を探してるんでしょ!」
ハルカとエリナの言葉に、全員が悩む。
実際問題ビックバリアってのは、聞いた限りだとかなり厄介な代物だ。
いや、壊すだけなら多分ナデシコでどうとでもなるんだろうが、迂闊に壊してしまうとネルガルに非難が向かう。
連合軍だって、自分達の防衛網を破壊したナデシコを庇うような真似はしないだろう。
それどころか、嬉々としてネルガルを悪役にし、民衆の不満を解消しようと考えてもおかしくない。
だとすれば、ビックバリアを張っているバリア衛星を破壊しないままにしないといけない訳だ。
ぶっちゃけ、俺がパッと思いつくのはニーズヘッグを使ってシステムXNでそのまま転移してしまうくらいしかない。
あ、でもそんな真似が出来るんなら、別にビックバリアを転移して跳び越えるとかじゃなくて、そのまま火星に転移してしまえばいいのか。
「あのー……ちょっといいですか?」
皆が悩んでいる中で、手を挙げて発言を求めてきたのはメグミ。
声優をやっていただけあって、相変わらずよく通る声だ。
皆の視線が集まった中で、メグミがルリの方へと視線を向ける。
「そのバリア衛星ですけど、ルリちゃんにどうにかして貰うことは出来ないんですか? その、ハッキングとか」
メグミの言葉に、その場にいた者の殆どが驚きの表情を浮かべる。
ルリってそういう真似も出来るのか?
ああ、いや、でもオモイカネとかいうコンピュータを自由自在に使いこなしてるって事は、ハッキングとかも出来るのか?
ネギま世界にある電子精霊の類でもあれば、そういう真似も出来るかもしれないが……それと同じ事が出来るのか。
だが、殆どの面子が希望に目を光らせている中、数人が顔を顰めている。
プロスペクター、エリナ……そして、ルリ。
この3人がそんな態度を取ってるって事は、多分何か問題があるんだろう。
3人を代表するようにプロスペクターが口を開く。
「確かに、私たちもその方法は考えました。実際、最初は一番有力な方法かとも思ったんですが……」
「駄目なのよ。今の
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