五日目~八日目
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郎が仕留めたホーンラビット二体を「先に食べていいよ」と言って渡した。
その時の笑顔が印象的で、どんだげ早く食いたかったんだよと思った。それでも俺はゴブ郎の解体作業を手伝う。やっぱり鉄製でない石のナイフであるため、獲物の毛皮を削り出すのには苦労はするが、それでも問題なく無事に解体する事に成功した。
新しい獲物であるヨロイタヌキは、甲殻がゴブ郎が装備している一角獣の角でも貫通できない程の頑丈な甲殻で覆われている。そいつ解体するのに役に立つのが、あの石の解体ナイフだ。これで無理矢理毛皮ごと引き裂くと、無事に解体が終了した。
「ゴブ八は甲殻獣の甲殻を手に入れた」
「ゴブ八は甲殻獣の皮付き甲殻を手に入れた」
またアナウンスが流れた。特に害もないので気にしないでおこう。他の獲物であるナナイロコウモリは、牙と羽を解体した。派手な色だが、そこまで高い防御力を有してなさそうだが、服や装飾品を作るのに使えそうだなと思った。
ナイトバイパーの皮は、意外にも頑丈であったので解体には時間がかかったが、俺の作成したナイフでどうにか無事に解体が終了したが、ゴブ郎が作成した石の解体ナイフだと若干欠けたようだ。この事実にゴブ郎は少し悔しそうな表情をしたが、俺の場合はスキル持ちで作成したものだからとゴブ郎に伝えて矛先が向かないようにする。ゴブ郎はそこまで、気の小さい雄ゴブリンではないが、やっぱり一緒に行動するにあたって少しでも不和があると面倒な事になると判断している。
解体が終わった獲物から食べる事になって、ヨロイタヌキはコリコリとした触感で噛み応えがあった。ナナイロコウモリはやらかい肉であり、俺としては少し微妙な肉だなと思った。そして最後の獲物であるナイトバイパーは、これまで狩った獲物よりもはるかにうまい肉だと思った。これで焼き肉で食ったらうまいだろうなと思って、そこに白いご飯が欲しいと思った。いくらゴブリンに生まれ変わっても、やっぱり前世は人間で、しかも日本人だったので、どうしても米が欲しくなります。
そう思って今回の豊富な獲物の数に満足したのだった。なお、ナイトバイパーの牙には毒があるので頭を食う事はやめたほうがいいとゴブ郎が伝えたが、お前はどうして平気で食えるんだとツッコんでしまったが、気まずそうな表情のゴブ郎だったが、あんまり気にしてないので、平気ならそれでいいと俺は言った。
色々な種類の肉が食えて、二日ぶりに腹いっぱい食えて俺は満足だ。ナイトバイパーの頭を食って若干羨ましいそうな表情のゴブ吉とゴブ美を除いて
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