五日目~八日目
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ブ郎で四コブの装備を充実させた。ゴブ吉には太い木の棒を加工して作った棍棒と、石の解体ナイフでガリガリに削って作った木の胴鎧だ。
ゴブ美には、最初はスタッフスリングという案もあったが、弓の弦となる材料があるため俺がクロスボウを作成できるよとゴブ郎に伝えると、だったらクロスボウの作成をよろしくと頼まれた。人間サイズで扱うクロスボウは小型のゴブリンには扱いずらいので、俺は小型のクロスボウを作成することにする。弦を引く力もゴブ美の腕力を想定して作成して無事に完成した。
『小型クロスボウレベル1』
制作評価 通常
弦以外の材料が木だけで制作した単純な構造をしたクロスボウ。その使用耐久力も高い。ただし、弦の力が通常のクロスボウより低い為に、大型モンスターを仕留めるには不向き。依存の弓矢の使用は出来ずに専用の弓矢が必要。
『木の矢』
制作評価 通常
戦端を削りだしただけの木の弓矢。威力はそこまで高くない。
まあ、こんなものだ。棍棒と胴鎧も含めて現状だと、ここが俺の腕の限界だ。作成するにも俺のレベルだと、鉄製の武器を作成しようにも制作できない。どうしても原始的な武器の作成が限界であり、レベルの高い武器はそれ相応の環境がなければ作る事は不可能だ。それでも俺の生産スキルのレベルが現状は低いので、失敗する確率が高い。例え成功しても本来の性能を下回る粗悪品しか作れないのが現状。ゴブ爺曰く、俺のスキルは人間だけが持つ職業に近い性質らしく、何度も制作すれば作れる精度も高くなり、俺のような生産スキル持ちは、所持していない個体が作った装備と比べて本来の性能を上回る物が作成できるとのこと。
要するにRPGでいうレベルと同じで、俺は現状では鉄製の武器を作成するには相応しいレベルには達してないようだ。これもいくつか作成してレベルを上げれば作れる範囲も高くなるだろう。武器の充実は俺のような最弱種族にとっては弱さを補えるものなので、この持って生まれた生産スキルは嬉しいものだ。
そして話は狩りに進むと、狩りの成果は装備を充実&フォーメーションが上手くいった為に大成功といってもよかった。黒い鱗が特徴の毒蛇ナイトバイパーが四体。七色の色を翼に備えているカラフルな色が特徴なコウモリであるナナイロコウモリが三体。背部が固い甲殻で覆った狸。ヨロイタヌキが三体。そして毎度おなじみの獲物であるホーンラビットが三体という成果だ。
ここで役に立つのが、俺とゴブ郎で作成した石の解体ナイフである。使える部分を武器や防具としての材料とする作業に入るのだが、そこで問題が生じた。ゴブ吉とゴブ美が作業中の俺達の後ろでよだれをダラダラと垂らして仕留めた獲物をガン見してくるのだ。早く食べたいオーラを充満させる二コブに、どうも不憫で仕方ないのだが、それに気がついたゴブ
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