後編
7.最後の客
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……」
一刻も早くその場から逃げなければいけないというのに、俺は暫くの間、まったく動くことが出来なかった。ただその場で、ひたすらにみんなの名前を呼びながら、泣きじゃくることしか出来なかった。
それが、鎮守府の床屋ばーばーちょもらんまの最終営業日になった。鎮守府はその日、壊滅した。
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