暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜story of Liebe~
第1話
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 俺席間違えたかな?

「全然おかしくないですよ蒼空さん」

 と隣に座る木綿季が自慢げな顔で言ってくる。
 この顔、殴りたい。

 その後に担任が入ってきた。それと同時に生徒たちが席に着き、全員座ると話始めた。

「えー、生徒みんな改めて入学おめでとう。今日からこのクラスの担任になった……」

 と話始めた。それからは定番の自己紹介が始まった。

「紺野木綿季です!好きなことは……ご飯食べることかなぁ、えへへ」

 周りから笑い声が出始めた。
 こいつは一気にアホな子になったな……

「あ、体動かすことも好きです!将来の夢は決めてないけど誰かの役に立つことしたいと思っています。みんなよろしくね〜」

 と元気に終わらせた。
 あのお菓子のように最後まで元気たっぷりだな。

「じゃあ、最後の自己紹介やろうか」

 うわ、なんかプレッシャーかかるな……となりのやつはにやにやしてるし。
 こら、その顔止めなさい。

「えー、篠崎蒼空です。好きなことは機械を触るか本を読むことです」

 となりの木綿季の表情が変わる。
 その残念な子を見るような顔止めてくれるかな?

「趣味は料理をすること、かな。将来の夢は……医者になることです。よろしくお願いいたします」

 将来の夢を言った瞬間、木綿季が驚いた表情をした。
 なんか俺へんなこと言ったか?





 自己紹介も入学式も終わってからの帰り道。木綿季と昼飯を食べているときのことだった。

「そういえばお前もう人に囲まれてたな。無理して俺と帰らなくてもよかったのに」

 入学式が終わってから木綿季の周りには沢山の人が集まり会話をしていた。俺が帰る途端にその輪を出て俺を追いかけてきた。

「だって一緒に帰らないとお昼奢ってもらえないじゃん!」

「奢る気さらさらねーよ」

「そんなぁ〜……」

 木綿季はがっくしと肩を落とす。

「ところで、なんで俺が将来の夢を言ったとき驚いた顔をしていたんだ?」

「……気づいてたの?」

「まぁ、一応」

 木綿季は少し間を置いてから話し始めた。

「いや、蒼空にしては意外な夢だなぁと思って。……蒼空は約束忘れてるだろうし」

「言いたいことがあるならはっきりといいな」

「いや、なんでもないよ!それよりそろそろ帰ろ!お昼代よろしくね〜」

 と言って店の外に出ていく木綿季。
 さっきの話とか昼飯代とかさ、なんで勝手に話を進めるのかなあいつは。

「ったく、しょうがねーな」

 俺が忘れてるだって?そんなわけないだろ
 お金を払って店の前で待つ木綿季のところに行く。

「俺は忘れた事なんて一度もないぞ」

「え、どしたの
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