いやあれモグラじゃないでしょ?
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らまた迷惑かけるでしょうしねぇ」
「難しいところだね〜」
捕まえたその後について話し合う俺たち。事情を聞いた感じ、このモグラに何かをするのは気が引ける。かといって何もしないわけにもいかないし、悩み所である。
「おいモグラ。お前そんなに嫁さんがほしいのか?」
ナツさんの問いにうなずくモグラ。だが、ルーシィさんに断られてしまった彼は、ガックリ肩を落としている。
「姫、ただいま戻りました」
すると、そこにモグラを打ち上げたバルゴさんが戻ってきた。謎の巨大生物を連れて。
「「「「「うわっ!!」」」」」
ド迫力の巨大生物に後ずさりした俺たち。何あれ?エビ?
「地面の中を探して、メスのモグラを見つけてきました。仲間がいれば癒され、村に迷惑をかけるのもやめるのではないかと」
「モグラでもないし、同じ生き物でもないし・・・」
バルゴさんの見つけてきたのは俺たちが捉えたモグラとは別の生き物。なのだが、二匹は互いを見つめ合うと、目をハートにしている。
「オオッ!!うまくいきそうだぞ!!」
「ロマンスの予感ですね!!」
「そ・・・そうだね」
いい雰囲気の二匹のモグラ(でいいよもう)オスのモグラは自分を捕らえていた網から抜け出ると、メスのモグラの手を取る。
そのまま手を取り合い泥の中へと向かっていくモグラたち。だが、ここでアクシデントが俺たちを襲う。
「やべぇ!!」
「引っ張られてる!!」
オスを捕らえていた網がなんと尻尾に絡まっており、逃げないようにそれを掴んでいた俺たちも一緒に引きずっているのだ。
「「「「「うわあああああ!!」」」」」
そのまま泥の中へとダイブする二匹のモグラ。当然の如く、俺たちも泥の中へと引きずり込まれてしまった。
「姫のお役に立てて、嬉しく思います」
「私は嬉しくな〜い!!」
能天気なバルゴさんと泣きながら叫ぶルーシィさん。ペットの扱いには、絶対に注意しなければと思ったこの日の依頼であった。
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