いやあれモグラじゃないでしょ?
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一人乗っているルーシィさん。俺たちは彼女を見ることができる家の屋根の上に集合している。
「ルーシィさん素敵です」
「似合ってますよ、ルーシィさん」
「これならモグラも、喜んで誘き出されてくれるだろう」
今回の作戦は簡単。ウエディングドレスを着ているルーシィさんを見てモグラが現れたところを全員で捕まえる。シンプルいずベスト。ゆえに成功率も高いはず。
「モグ」
すると、いきなりモグラはルーシィさんの目の前へと姿を現した。
「開け!!処女宮の扉!!バルゴ!!」
先制攻撃を放つためにバルゴさんを召喚するルーシィさん。だが、召喚された場所が悪かった。呼び出されたバルゴさんは、船の上ではなく、泥沼の上に出てきていたため、その中へと一瞬で落ちてしまっていた。
「シャワーを浴びに帰りたいのですが」
「出てきたばっかでしょうが!!」
テンションがた落ちのバルゴさん。だが、そんなことなどお構い無しにモグラはルーシィさんに突撃する。
「バルゴ!!モグラを泥の中から追い出して!!あんたなら、地面を掘るの得意でしょ」
「わかりました。ですが、まずは姫を安全な場所にお連れします」
船の上に立っているルーシィさんの手を掴むと、泥の中を猛スピードで泳ぎ始めるバルゴさん。彼女に引っ張られているルーシィさんは、泥の表面をバウンディングしながら悲鳴を上げている。
「デッカイのに早ぇ!!」
「バルゴのスピードに負けてないよ!!」
「できる」
妙に冷静にことの次第を見守っている俺たち。モグラが泥の中から出ないことには何もできないし、彼女たちにしばらく任せることにしようか。
そのまま状況を見ていると、モグラは一度潜水して体勢を整えようとする。だが、それに気付いたバルゴさんも泥の中へと潜っていき、次の瞬間、空中に巨大な体が浮き上がった。
「みんな!!今よ!!」
ルーシィさんのその声で一斉に魔法を放つ妖精たち。それは身動きの取れないモグラを見事に捉え、待ち伏せしていたエルザさんの元へと飛ばされていく。
「いったぞエルザ!!」
「仕上げは私だ!!ハァァッ!!」
無限時計の時に実は実はの人から授けられたハンマーを使い、モグラの頭を叩くエルザさん。まともに攻撃を受けた彼は、涙を流しながら地面に飛ばされ、倒れていた。
「峰打ちだ。ケガはさせていない」
ドヤ顔で仁王立ちするエルザさん。どう見てもかなりの痛手を負っているようにも見えるが、気にしたら負けだ。突っ込んでもダメだぞ。
俺たちは意識を失っているモグラに網を被せて身動きを完全に封じる。
「さて、捉えたはいいが、こいつをどうしたものかな」
「何かしようにも」
「悪いのはモグラさんを捨てた飼い主ですし」
「といって、見逃した
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