いやあれモグラじゃないでしょ?
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「「「「「!!」」」」」
彼らが口論していると、こちらをじっと見ているモグラ。彼?俺たちを見回したあと、ある一人の女性のところでその視線を止める。
「またあたし!?」
ルーシィさんを見つけたと同時に彼女を追いかけ始めるモグラ。だが、運よくルーシィさんの目の前には木があり、彼女は普段では決して見れない機敏な動きでその木を登っていく。
「みんな!!ルーシィがモグラを引き付けているうちに」
ルーシィさんが木に登るとモグラがそれを倒し、エトワールフルーグで次の木に登るとまたモグラがそれを倒すのを繰り返す。ルーシィさんがそれと追いかけっこをしている間に、俺たちは建物の屋根の上に避難する。
「楽しいそうだなぁ、俺もやりてぇ」
「遊んでるんじゃなぁい!!」
腕組みをしてのんきにそんなことを言っているナツさんに突っ込むルーシィさん。そろそろヤバくなってきた彼女を見て、ハッピーとシャルルとセシリーが救援に向かう。
三人のエクシードによって持ち上げられたルーシィさん。だが、それを見たモグラは彼女たちを殴り飛ばす。
「火竜の咆哮!!」
「アイスメイク槍騎兵!!」
「水竜の咆哮!!」
「天竜の咆哮!!」
モグラを追い払おうと一斉に攻撃をする。案の定モグラには逃げられたけど、ひとまずルーシィさんたちの無事は確保できたからよしとするか。
「お〜い、大丈夫か?」
「全然大丈夫じゃないわ」
「口の中がジャリジャリする」
「僕たちまでドロドロに・・・」
泥沼の中に浮かんでいる四人に声をかけるナツさん。見た感じ大丈夫そうじゃないのはわかる。シャルルに至っては何も言おうとすらしないし。
「もうやだ・・・なんであたしばかり追いかけられるのよ・・・」
涙ながらにそういうルーシィさん。これには何か理由がある。そう考えた俺たちは、依頼主である村長さんのところに、話を聞きにいくことにした。
「話せば長くなりますが、あのモグラは村の住民が飼っていたペットだったのです」
「「「「「ペット!?」」」」」
村長さんのところであの巨大モグラについての話を聞いている俺たち。なんでもあのモグラは、元々は小さなモグラだったらしい。だが、彼を飼っていた住民が遠くに引っ越すことになり、村へと置いていった結果、捨てられたと思い込んだあれはぐれてしまい、野生化してあれほどまでの巨体になってしまったとか・・・
そして村へと帰ってきたモグラは、人間に復讐するためにこんなことをしているのだとか。
「そういうことだったのか」
「てゆーか、あくまでモグラって主張するのね?」
「もうどっちでもいいです」
あれがモグラで
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