いやあれモグラじゃないでしょ?
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?の居場所を指さす。ただしモグラは泥の中。どうやって引きずり出せばいいのか・・・
「俺に任せな。アイスメイク・・・釣竿!!」
グレイさんは氷の釣竿を作るとモグラのいる場所へと投げ込む。すると、それに釣られたモグラが姿を現した。
「釣れたぁ!!」
「デカ〜!!」
「いくぞ!!全員で攻撃だ!!」
予想外の大きさに初めてそれを見たものは全員驚いている。だが、エルザさんの指示で正気を取り戻すと、すぐさま全員で一斉に攻撃をする。
「天竜の咆哮!!」
「水竜の咆哮!!」
「アイスメイク槍騎兵!!」
「火竜の咆哮!!」
エルザさんとルーシィさんを除いた全員での攻撃。だが、それをモグラは泥の中へと潜って回避してしまう。
「クソッ!!どこいった!?」
「今探してます!!」
潜ったモグラを探すために泥の中をもう一度目を使って探る俺。だが、視界に移るところには見当たらない。
「ここの下か?」
屋根の縁にまで降りていき建物の下を覗き見る。すると、俺が顔を見せたのと同じタイミングでモグラが目の前に飛び出してきた。
「どわぁぁぁぁ!!」
不意を突かれてしまい思わずふらついてしまう。その結果足を滑らせ、泥の中に落ちそうになった。
「危ない!!」
落ちそうになった俺を咄嗟に掴んだのはウェンディ。しかし、彼女の力だけでは落ちそうになる俺を支えることができず、彼女も一緒に落ちそうになってしまう。
「くっ!!」
「捕まれ!!」
そんな俺たちにグレイさんとエルザさんが手を伸ばす。俺とウェンディはそれぞれ相手の手を取り、落ちる寸前で止まることができた。
「モグ?」
ま、すぐに落ちたけどね。
「「どわぁぁぁぁ!!」」
いきなり目の前にモグラが現れたことで驚いた二人の妖精。そのせいで彼は掴んでいた手を離してしまい、落ちる俺たちをもう一度掴もうと身を乗り出したのだが、届くはずもなく、無理に上体を投げ出した彼らも落ちるはめになってしまった。
「こんにゃろう!!」
それを見たナツさんが捨て身でモグラへと飛び乗ろうとする。だが、頭がいいモグラはすぐに泥へと入っていき、目標を失ったナツさんは、泥沼へと落っこちたグレイさんと衝突していた。
「いてぇなこの野郎!!」
「おめぇこそこんなとこいんな!!」
胸ぐらを掴み怒り心頭のグレイさんと両手をバタバタとさせて文句を言うナツさん。
「ケンカしてる場合じゃありません」
「あの二人には無理な話だけどね」
ウェンディと俺、それにエルザさんとルーシィさんは四人揃って泥まみれになりながらケンカしている二人を頭を抱えながら見ている。もう止めませんよ。絶対に無駄だから。
「モグラはどこだ?」
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